国立中学受検と先取り教育の相性。わが家には合っていた1年先取り

国立中学受検コラム

国公立か私立かを問わず、中学受験をしようという子どもの親御さんは、教育熱心な方が多いです。

「かねてから子どもの地頭が良すぎた」という羨ましいパターンもあるかもですが、だいたいの中学受験は親が主導となって決定することが多いですよね。

わが家も紆余曲折はありましたが、最終的に「受検しない?」と持ち掛けたのは私です。

さて、教育熱心な方が幼少期に行うことがあるのが、先取り教育

国立中学受検と先取り教育の相性ってどうなの?というのを、実体験を踏まえて。

 

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国立中学受検と先取り教育。わが家にはたぶん合っていた

先取り教育にもいろいろありますね。

公文のように青天井に先取りできるものから、1年や2年など、指定した年数分だけ先取りするものまで。

 

わが家の場合は、幼稚園のときから通信講座で1年ずつ先取りをしていました。

年少のときに年中のもの、年長のときに1年生のものっていうふうに。

5年生のときに6年生の教材を使うので、5年終了時に小学講座が終了します。

 

昔から、先取り教育に関しては賛否両論あって、どちらかというと「否」が多めでしょうか。

学校授業がつまらなくなる、理解が追い付かないままでは意味がない、などなど。

たしかにそういう面があることも否めません。

が、わが家にはメリットの方が大きかったように思います。

 

それというのも、わが家の通信講座が、初期はZ会、高学年ではベネッセを選んだから。

超速で進んでいくわけではなく、ただ単に来年習う予定のものを今しているというだけのこと。

先取りとはいえ、進度自体はゆっくりとだったので、向き不向きはあるものの負担にはなっていないようでした。

 

そして重要なのが、わが家の子どもの地頭はそれほど良くないということ。

一度習った(しかも通信講座で)からといって、授業がつまらなくなるほど覚えてないんですよね。

「あー、あれ確か昔にやったような気がする…そうそう、そうだったー!」

という具合に、昔の引き出しを開ける手助けを、学校の先生にしてもらうという感じ。

もちろん、やったはずなのに忘却の彼方に行ってしまう、開かずの引き出しもあるわけですが。

 

国立中学受検において先取り教育が良かったと思う点

ここからは私の個人的な見解なので、当てはまらなかったらごめんなさい。

けっこう真顔で謝っておきます。

 

国立中学校の受検対策は、一部の超難関校を除いて、だいたい5年生から始まります。

都心部は分からないけど、わが家が住む片田舎では、塾の国立中学コースの募集は5年生からです。

話を聞く限り、

・6年生10月までに小学校の学習要領内の学習を終える

・6年生11月から約3か月間、その学校に特化した訓練を行う

というのが典型的なパターンではないかと思います。

 

基礎知識が全部詰め込んだ後で、その知識を応用・利用して問題を解いていくステップに入るっていうことですね。

 

国立中学の受検問題は、1つの教科の知識ではなく、複合的に知識を使って解く問題が多いです。

いろんな引き出しを開ける練習は必要だけど、それ以前に引き出しに知識を入れとかなきゃってことですね!

 

国立中学校の一風変わった問題に慣れることは必要だけど、そもそもそのベースになる知識がなきゃという。

んでそのベースになる知識をつけるということについて、先取り教育が非常に役に立ちました。

 

潤沢な教材がすでにある状態である

なにげにこれって、けっこうメリットだと思う。

 

わが家、高学年からはベネッセを使っていました。

ホントはZ会を使い続けたかったんですが、お値段的にわが家ではアウト。

塾の夏期講習や冬期講習を利用したかったので、リーズナブルなベネッセに変更しました。

まあそのへんはいいや。

 

5年生のときに6年生の教材が終わっているので、6年生になったときにはすでに、6年生用の教材が1年分すでにあります。

ベネッセの付録でついてくる、○○辞典やら○○の歴史やら、そういうのもたくさん。

なんせ、重要箇所をまとめたものまで冊子にして付録であるんだもの。ありがたい。

 

わが家は持っているテキストをどんどん進めていて、学校の授業を超えたあたりから、分からないところの確認がしにくくなったんですよね。

そんなとき、教材がすでに手元にあるのは非常にありがたいこと。

 

ことわざや四字熟語も、小学生が知っておくべき事柄に限定した冊子がもらえたのもありがたかった。

国立中学は小学校の学習要領内からしか出題されないので、ベネッセの教材を「最低限覚えるべきこと」と位置付けることができました。

 

6年生の1年間を受検勉強だけに捧げられる

忘れてる分野もありますが、一応は一度通信講座で習った単元。

2度目の学習なので、学校の授業でつまづくことはほぼありません。

つまづく部分は5年生のときにつまづいてますからね、そのときにみっちりとやりこみます。

 

学校の授業で困ることがない。

ということは、6年生の貴重な1年間を、受検勉強のためだけに捧げることができます。

国立中学の受検勉強は、学校でやるべき勉強内容ともかぶってますからね。

「捧げる」っていっても、犠牲にするということではないですし。

 

学校の授業に合わせてではなく、自分のペースでガリガリと勉強できるのは大きなメリット。

進度を学校に合わせる必要がないという点においては、コロナ渦の現在ではとてもよかった。

 

通信講座のテストはその単元の重要箇所である

Z会でもベネッセでも、月に1回のテストがあります。赤ペン先生のイメージですね。

このテストの内容は、もちろんその単元の重要箇所。

「覚えて理解するべき最低限」が出題されます。

 

6年生になって受検勉強をしていると、4年生や5年生に習ったことって忘れていっちゃうんですよね。

でもやっぱり頻出分野ってあるわけで。

うちの子の志望中学の場合は、5年理科で習う「筋肉収縮」とかよく出るみたい。

 

通信講座のテストはすべて保管してあるので、復習にも非常に役立ちます。

あと、6年生で今後習う単元の重要箇所の予習にも役立ちます。

 

国立中学受検の先取りには無理なくできる通信教育がいい

たとえば、ゴリゴリの私立中学に進学したい場合は、公文式などでどんどん進むことも良いのかもしれません。

小学校で高校数学までやっちゃう子も、ときどき見かけます。ほんと天才だと思う。

 

でも国立中学受検に関して言えば、それほどの先取りは必要ありません。

だって、そこ出題範囲じゃないんだもん。

私立だったら、高校数学を使って解ける問題もあるかもだけど、国立はそんな高度な問題出ないですし。(一部の難関中学は分からないけど)

 

子どもに負担をかけず、マイペースで先取りしていきたいのなら、やはりオススメは通信教育。

しかも、1年だけ先取りっていうのが、子どもが無理なく理解できる範囲かなと思います。

先生がいない分、親の負担はありますが、子どもの得意分野と不得意分野が分かる機会でもあります。

 

小学校の勉強って、1つの分野を勉強しきってから次に進むわけではありません。

3年生で割り算を習ったら、4年生では3桁の割り算をするっていうふうに。

同じ分野をステップアップしつつ勉強していくんですよね。

 

3年生で割り算が苦手だったら、4年生の割り算もやっぱり苦手なんですよ。

1年先取りした教材を、親が一緒になって勉強するっていうことは、将来的な苦手分野を事前に知ることにほかなりません。

本格的な受検勉強が始まったとき、足を引っ張る分野があらかじめ分かった状態なので、これまた大きなメリットですね!

 

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国立中学受検生の先取り教育はどの教材が良いのか

わが家は経済力に限りがあるため、Z会からベネッセに変更しました。

変更当時はまだ、中学受験をするかどうかもはっきりしていませんでしたし。

 

もろもろ事情はあるんですが、もし今、お金に余裕があってどれでも通信講座を選べるというのなら、間違いなくZ会 を選びます。

わが家は3年生までしか使っていませんが、それでも今思うと、国立中学受検脳を作るにはピッタリな教材だったんじゃないかと思うんですよね。

 

Z会の考えさせる教材は国立中学にぴったり

親目線で教材の印象を表現させてもらうのならば、Z会は「めんどうくさい」です。

これは「手間がかかる」と同意なんですが、つまり「手間をかけて子どもに答えを導き出させる」「手間をかけて子どもに経験させる」というものが多いんですよね。

 

例えば、昔の染色を学ぶとき、Z会では「お家の方とやってみよう!」という教材で、実際にタマネギの皮を使って染色します。

煮出して、実際に白いハンカチを染めるんですよね。

輪ゴムで模様作ったりしながら、昔ながらの染色を体験します。

 

ここで興味を持つ子は、「なぜタマネギの皮で染められるのか」「他には染められるものがないのか」と思うことでしょう。

そしてそこから、6年生の理科でも習う化学反応まで(紫キャベツの汁に酸性液を入れると色が変わるなどなど)発展する子もいるかもしれません。

 

またあるときは、野菜の産地を調べにスーパーまで行ってみようというものもありました。

これもまた、6年社会で習う「近郊農業」「トレーサビリティ」などに通じます。

 

またまたあるときは、「ピクニックの計画をたててお弁当を自分で作ろう」というものも。

計画をたてるときに学ぶ時間の感覚、逆算してスケジュールをたてる能力。

そして5年生からはじまる家庭科でも習う、包丁の使い方や火の通し方を学べます。

 

3つほど例を出してみましたが、どうでしょう。

めちゃくちゃ面倒くさそうじゃないですか?

すべて親が一緒にしてあげないといけないので、時間もかかるし後片付けも大変。

 

でもどうでしょう。

ものすごく「国立中学」向きだと思いませんか?

 

低学年からこうやって、考えるクセをつけておくことの重要さが、受験生の母になった今ならすごくよく分かります。

「何にでも疑問を持つようにしなさい」と言うのではなく、疑問を持ちやすい環境に慣れさせることも必要なんですね、きっと。

 

Z会の教材は徐々に難しくなっていく

Z会からベネッセへの変更理由を「お値段的に…」と言いましたが、実はこちらもデカかった。

わが家の子に、1年先取りしたZ会の内容は難しかったんです。残念。

 

子どもが興味を持つ事柄を使っての「考える学習」から、だんだんと知識をつけたうえでの考える問題に。

今思うとホントにもう、むちゃくちゃ国立中学にピッタリだと思うんですけど、当時は付きっ切りで教えてあげられる余裕がなかったんですね、私。

 

大学入試の形式が変化し、だんだんと「考える力」「表現する力」を評価する流れになっています。

Z会は古くからその流れを取り入れているので、力がつきやすいのでしょう。

ベネッセにも感謝しているし、とてもとても役に立っているのだけど。

やはりもう一度戻れるなら、Z会に挑戦してみたいなぁと思います。

 

Z会を始めるなら早めがいい

ベネッセの難易度に比べ、Z会は少し難易度が高いです。

ここらへんはイメージ通りですね。

Z会は難関中学にも対応しているので、昔から難しいイメージがありました。

 

先取り教育でZ会を始めるのなら、早めのほうがおすすめ。

学年が上がってしまうと、太刀打ちできないくらいに難しく感じる教科もあるかもしれません。

さいわいZ会は自分の学年以外の教材もお試しでもらうことができるので、難易度をチェックしてから考えると安心です。

詳しくはこちらからご確認ください。

≫≫Z会の通信教育 資料請求

 

 

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