わが家は、冬期講習などに一時的に通うことはあれども、定期的に塾に通ってるわけではありません。
だから自宅学習は市販の教材を使って行っています。
使用しているのは、中学受験組の多くが使っていると言われている四谷大塚の予習シリーズ。
基本的には私立難関中学を狙っている子が使うものでもあるので、国立狙いのわが家は少し応用して使っています。
あくまでわが家での使い方なので、参考程度にどうぞ。
塾ナシ自宅学習で国立中を狙うわが家の四谷大塚予習シリーズ
国立中学の多くは、出題内容が私立中学とは大きく違っています。
教科書以上の内容が出ることは確かですが、それほどの難問が出るわけではないんですよね。
難関中学は親でさえ一昼夜考えてもひらめかないような難問が並びますが、国立の場合はそういうのではなく、どちらかというと思考力重視。
高い教養レベルの知識の上で、どのように考えていくか?というのが一つのポイントになるかと思います。
予習シリーズは難問も出てきます。
不要なものはズバッと切り捨てることも必要かと思います。
国立中学の場合は、テストの成績がいいだけでは合格しないこともよくある話。
部活や習い事、生活態度などなど、勉強以外にもがんばらなくちゃいけないことが多いです。
そのため、必要ないレベルの学習についてはズバッと切り捨てることも必要。
じゃないと、とてもじゃないけど時間が足りません。
「学校のことはほどほどで、受験勉強だけがんばればいい」というのでは、国立中学は難しい気がしますしね。
ということで、塾からの指導やレクチャーがない我ら塾なし組としては、親の分析が超重要。
まずは過去問を取り寄せて、それぞれの教科の難易度を確認しましょう。
各学校で、教科ごとの難易度ってやっぱり違います。
要するに「どんなことをがんばって勉強した子を入学させたいか?」と言うことなのだと思いますが、その把握をまずは親がすることから始まります。
四谷大塚予習シリーズの算数
四谷大塚予習シリーズの算数は、
ガイダンス部分(例題や類題あり)
基本問題
練習問題
復習問題
の4つからなっています。
時間があってすべてができるのであればそれでいいんですが、時間がない、もしくは難易度が合ってないと感じる場合は、切り捨ててもいいかなと思っています。
わが家の場合、志望中学校の算数がそれほどヘビーな問題が出ないので、練習問題は切り捨て。
させているのは基本問題のみです。
「基本」と言っても、中学受験用なので学校では出ない問題ばかり。
勉強しないと解ける問題ではないと思います。
ガイダンス部分で大まかな内容把握と、例題や類題で解き方を知る。
そのうえで基本問題をする、という流れ。
基本問題を一度で全問正解なんてわが家ではありえないので、間違った問題に関しては数日後にもう一度挑戦させます。
四谷大塚予習シリーズの国語
予習シリーズ国語の構成は、
それぞれの単元のレクチャー
基本問題
発展問題
漢字や言語要素の学習
発展問題に関しては、ほぼほぼしていません。ズバッと切り捨て。
というのも、志望校の長文読解がそれほど難しいものではないからです。
力を入れるのは、問題の前にあるレクチャー(解く考え方を教えてくれる)。
こちらについては子ども一人では難しいので、私がそばに付き添っています。
そして国立中学では必要になると思われるのが、単元の最後についている「漢字や言語要素の学習」の部分。
国立中学では高い教養知識を求められる出題がけっこう多く、言葉を知っているかどうかもかなり重要な要素になります。
ここはぜひ力を入れておきたいところ。親のサポート必須ですね!
国語はなんせ時間がかかります。
長文も、ダラダラと読んでいるとそれだけで30分とか余裕でかかるという大惨事に。
時間を決めて読み込むような練習を、適当な時期からは始めておいたほうが良いだろうなと思います。
四谷大塚予習シリーズの社会
各単元の詳しい内容
要点チェック(一問一答形式の問題)
1つの単元はこんな構成になっていて、何回かごとに総合問題があります。
社会に関しては、すべてガチンコでさせています。
だって、国立中学の問題って、社会に関係するものがものすごく多くないですか?
しかもサラッと教養問題みたいなので、社会の知識を問うてくるものも多くて、一番警戒しているのが社会だし、うちの子が一番苦手なのも社会です。
暗記科目という面もあるので最終的には詰込みになるのかもですが、国立中学の場合は詰込みがあまり意味をなさないような気もしています。
「○○=△△」という知識ではなく、前後関係も踏まえた知識を問うものが多いように感じるから。
わが家の社会の勉強の仕方は、基本的に「学校の授業と並行して」というもの。
学校で工業について学んでいれば、四谷大塚テキストの順番をとばしたとしても工業についての勉強を。
少しでも身につくように、忘れない知識を得られるようにと、そういう方法で行っています。
また、食卓でもつながることがあれば話題に出したり、その場で何かを調べたりもします。
デザートで桃を出したら、「この桃の産地は○○ですが…ほかに有名な桃の産地はどこでしょう!」みたいな。
あまりやりすぎると勉強臭が強くなりすぎちゃうので、ほどほどにですが。
国立中学で出題される社会の問題は、日常生活の延長にあるものも多いです。
いろんな物事を紐づけて覚えていく必要があるので、親の手間がかかります。
四谷大塚予習シリーズの理科
理科も社会と同じく、
各単元の詳しい内容
要点チェック(一問一答形式の問題)
という構成で進んでいきます。
理科についても、わが家の志望校の出題内容はそれほど難問ではなく、小学校の内容プラスアルファといった感じ。
とはいうものの、ずいぶん前に習ったような気がする実験内容などがふいに出題されているので、まんべんなく学ぶ必要があります。
正直、後回しになっている感がすごいので、もう少し理科の時間をとらねばと思っているところ。
どうしても、出題数が少ない教科に関しては手薄になりがちですね。困ったもんだ。
こちらも基本的には、学校の内容とリンクするように選んでいます。
覚えていないとどうにもならない部分も多い教科なので、6年夏休み以降からは詰め込んでいくことも考えていかなきゃですね。
とはいえ、やはり他の教科に比べると優先度は低くしてしまっています。
四谷大塚のその他の副教材
四谷大塚の予習シリーズには「副教材」なるものがいくつもあります。
算数だったら計算問題を集めたものとか、国語だったら漢字を集めたものとか。
もちろん志望校によってはそんな副教材も使っていったほうがいいとは思うんですが、わが家の場合は必要性は感じないので使っていません。
できるのならやったほうがいいと思いますが、わが家はそこまで手が回らないのが正直なところ。
というのも、わが家の志望校の過去問を見れば見るほど、私立中学対策と同じ勉強法では歯が立たないなと思うことが多いからです。
ベースとなる学力はもちろん必要だけど、読書や図鑑を見て教養をつける時間をもたないと、どうにも点数につながらないような気がします。
読書に関しては、図書館で好きな本を選ばせて勝手に読んではいるんですけどね。
それ以外に、例えば昆虫図鑑や植物図鑑(最近は高学年でも楽しめるようなものがたくさん!)なども一緒に見たりもします。
まとめ
四谷大塚の予習シリーズは、スモールステップで進めるようになっているので、塾に行っていない子でも少しづつ知識を深めていくことが可能…とは言いますけどね。
実際のところ、誰にも教えてもらわずに、平均的な頭脳の子どもが一人で解いていくのは不可能です。
ガイダンス部分でさえもつまづくことがあるくらいなので、親がある程度は教えてあげられないと無理。
加えて難易度も、「私立難関校狙いなら難易度が少し足りない」「国立中学狙いなら難易度が高すぎる」という面もあります。
子どもの志望校に合わせて、どこまでさせるか、何を付け足していくか、親が決めていかなくてはいけません。
小学生では、自分で決められるわけがないですから。
親の手間としては少し大変ですが、ベース教材として予習シリーズが使えるのは非常に助かります。
とにもかくにも、まずは志望校の傾向と難易度を把握するのが第一!
ぜひぜひ過去問と予習シリーズをにらめっこしながら、どの範囲までを取り組むかを考えてみてください。
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