公立中高一貫校の場合は、募集要項の時点で配点比率がすべて公開され、成績順に合格者を決めることが明示されていることもあります。
ですが一方で国立中学校の場合は、配点公表されこそすれ、合格者の決定が成績通りなのかどうかは不明であることも多いです。
そのため、ネット上ではいろんな情報が錯綜していて、どれが真実なのか、はたまたどれも真実ではないのか、分からなくなってるんですよね。
内申書や報告書、何が重要なのか?を学校説明会で推測するの巻。
国立中学校受検における特記事項の重要度
多くの入学願書内には、『特記事項』の欄があります。
こちらは『京都府立中学』で使用する入学願書ですが、右下に特記事項の欄があります。
形式は各学校、各自治体で違うはずですが、だいたい似たような感じではないでしょうか。
うちの子の第一志望の学校の願書も、だいたい記載事項は同じ感じです。
さてこの『特記事項』に何を書くのかというと、
・生徒会経験の有無
・各種資格
・習い事での成績
・部活動などでの部長経験の有無
などなど、分野や範囲は多岐にわたります。
親としてはですね、もしこれが点数になるのならと、書けるものはなんだって書いとこうぜ状態になるわけですね。
習い事の成績なんて担任の先生は知らないから、付箋をつけて「○○で○○経験」みたいな。
「これも書いてください」と暗にアピールするわけです。(暗にじゃないか)
この特記事項があるから、国立中学受検生は、学級委員に手を上げるし生徒会に立候補するし。
記載しやすい資格である英検や漢検の対策をするし。
受検勉強以外のことにさく時間も、それなりに多いんですよね。
わが家もご多聞に漏れず、学級委員には手をあげてもらったし、絵画コンクールなんてものにも応募してみた。
「特記事項欄に書ける資格がない」というのが、わが家の不安点でもあったんですね。
そんな折。
開かれた学校説明会に行ってきて、校長先生のお話を聞いて、「特記事項欄って本当に重要なのか?」と思ったシダイ。
いや、重要じゃないわけではないのだけども、力を入れる必要まではないのではないかと思ったのです。
学校が話す特記事項の重要性
いわく。
みなさん非常にたくさんの資格をお持ちのようで…。
正直、点数化できないんですよ。
これは、「特記事項欄には何を書けばいいのか?」に対する回答でした。
国立中学を受検する子は、いわゆる優等生の子が多いです。
学校生活も真面目に取り組み、習い事も一生懸命。
そんな子たちが特記事項に書ける事柄は非常に多く、親の熱意も相まってはみ出すほどのボリュームに。
もはや、内申書点として点数化ができていないのが現実だ、というような話をされました。
うむむ。
特記事項欄に書くことがほとんどないわが家には朗報だが、それならなぜ欄を用意するんだ。
もしかしたら、適性検査や面接など全部含めた点数が同列にある子たちを、どちらかを選ぶという際に参考にするのかもしれない。
ただその際にも、「特記内容が多い子」を選ぶとは限らず、そのときの選出基準で決めるのでしょう。
重要でないわけではない。でも成績ほどは重要ではない、ということか。
内申書で重要なのはやはり成績
そう考えると、内申書でもっとも重要視すべきはやはり成績。
各教科で、どれだけA評価が多いかっていうのがもっとも重要で、そこに力を入れるべきですね!
・学校のテストでよい成績を取る
・宿題や持ち物の忘れ物をなくす
・キレイに字を書く
・授業態度を真面目に、きちんと参加する
いろんな都道府県の募集要項を調べましたが、各教科の成績については非常に明確に点数化されています。(公表しているところは)
そして、特記事項欄の点数化は明記されていません。
もちろん欄がある以上は参考にはするのだろうけど、積極的に点数化することはないんじゃないかと。
配点比率を公表している学校の場合、内申点と内申点以外の比率は、1:4くらい。
全部で1000点満点だとして、内申書に200点、その他で800点という感じ。
学校によっては内申点200点の内訳も明記していて、
「5年次の総評は〇点、6年の1学期は〇点だよー」というふうに。
多くは5年の成績よりも6年のほうの比重を重くしています。
すべて最高評価だとして計算するとちょうど200点満点になるので、特記事項はどのように判断材料にするのかは不明。
国立中学受検において書くべき特記事項は
偉そうなタイトルですが、「これくらいのことが書けたらいいんじゃないの?」と思う特記事項について考える。
おそらくですが私、単なる国立中学受検生の母にしては、日本全国各地の国立中学校・公立中高一貫校の情報収集をかなりしている方だと思っています。
というのもですね、わが家は転勤族でして、ギリギリまでどこの地方の学校を受検することになるか分からなかったからです。
このサイトには『全国の国立中学校』というカテゴリがあるんですが、これは「もしかしたらうちの子が受検するかも」という、完全なる母目線で調べ上げたものです。
そのため、ゴリゴリに募集要項や受検科目をはじめとした学校情報を調べるわけですが、最近の国立・公立中高一貫校の求める人材って似てますよね。
キーワードは「グローバル」「地域社会」「リーダー」
とりわけ、『将来、リーダーとなる人材を育成する』を掲げている学校は非常に多いです。
副次的な内容として、「地域社会に根付いた」「日本の伝統文化」なども多い。
身近である地域、文化を知ったうえで国際理解のあるリーダーという壮大な教育目標ですね…!
国立中学校受検でよく言われているのは「その年に欲しいタイプの子を入学させる」系の情報。
国立中学校が研究の場であることから、そういう情報は今も昔も絶えないですし、真実味もあるのかないのか分からないです。
ですが、その学校が掲げる教育目標というのは、大枠での「欲しい子のタイプ」だと思うんですよね。
その点を考えると、特記事項としてほしいのは
・学級委員経験
・生徒会経験
・部活動での部長、キャプテン経験
うん、やはりコテコテのやつになるんですね。
ただ勉強時間のことを思うと、6年生になってからの部活動は得策ではないかもしれない。
部長になってしまうと、出席しないわけにはいかないだろうし。
だからやっぱり、学級委員や生徒会に手をあげることが、受験生としての負担少なく効果的なのではないかと思うのです。
今6年生の子は、今から何ができるのかと思うかもですが、先生が成績を出すのはわりとギリギリ。
最期の最期まで、評定を1上げることは可能なんじゃないかとも思います。
私の希望的観測かもですが。
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