塾に通わずに国立中学受検合格を目指すための問題集の選び方

勉強方法

「塾に通わない」という以上、必須アイテムになるのが問題集です。

国立中学は「小学校の学習範囲の中から~」募集要項に明記されている場合もありますが、過去問を見たことある方なら分かる!

(‘ω’)「あんなの、勉強せずに点数取れるわけないわ」

奇跡のマークシート正答率に賭けるのなら別ですが、そうでないなら問題集による学力アップは必須です。

じゃあ、どうやって選べばいい?

 

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自宅学習で国立中学受検を目指す人の問題集の選び方

まずは、志望校となる国立中学校の過去問を確認してくださいね。

それを見ると、だいたいの出題傾向というか「何の力を測っているか?」というのが分かります。

これは私立中学の場合でも同じですよね。

・思考力を重視している?

・平均的な難易度のものが解けることを重視している?

・難易度の高い知識があることを重視している?

多くの場合、国立中学校の適性検査で求められているのは、思考力や表現力です。

これからの大学受験などで必要になると言われている能力ですね。

 

じゃあ、考える力と表現力(ここでは考えを文章にできる力ととらえます)があれば良い点数が取れるのか?

それもまた違っていて、ベースとなる知識がなければやっぱり考えることも表現することもできないんですよね。

難関私立のような知識までは必要ではないかもしれないけど、学校の授業以上の知識は必要。

となるとやっぱり、どんな問題集を使うのか?というのが、最初の一歩を踏み出そうという段階では重要です。

 

自宅で使うのは中学受験用の問題集がいい

わが家も国立中学受検を目指すにあたり、いろんな問題集を見てみました。

その中の何冊かは子どもにも実際にやらせてみたりもしました。

 

わが家は中学受検を真剣に考え始めたのが5年生になってからなんですよね。

私立中学受験の開始時期が小3の2月からなので、めちゃくちゃ遅いです。

 

そこで思ったことを。

 

中学受験用のテキストを使うべし

例えば「学校の授業総復習」のような問題集では、国立中学の問題に太刀打ちできません。

だってさ、だって。

国立中学校の問題って、めちゃくちゃベースの知識が前提となってる問題なわけですよ。

例:問 山梨県のキャッチコピーを、特産品3つを使って作りなさい(富士山以外)

コピーを作るセンスも必要かもですが、それ以前に「山梨県の名産って何?」問題ですよね。

ちなみにこの過去問は、山梨県から遠く離れた地方の中学校の問題です。

 

ベースとなる知識は絶対的に必要

特に、社会や国語に関してはかなり重要になってくるんじゃないかと思います。

中学受験用のテキストでないとカバーできない部分も多いので、使用する問題集はまず「中学受験対策」と銘打っているものから選ぶべきと思います。

 

問題集の難易度は志望校による

中学受験用の問題集は、レベルによってかなり難易度が変わります。

基本的には志望校の過去問レベルによって決めればいいと思うんですが、そこまでの難易度は必要ないんじゃないかと思います。

 

パラパラとめくってみて、10割取れそうな問題集は除く。

5割しか取れない問題集は除く。難しすぎて子どものやる気を削いでしまう。

適正レベルは、7割~8割くらい正答できるもの

重要なのは「一定数は間違えて、そのたびに正しい知識を習得できること」です。

 

スモールステップで進める問題集を

私、最初は何もわからずに超難しい問題集を渡したんですよ。中学受験用のやつ。

もちろん、1問解くのにめちゃくちゃ時間がかかって、そのうち放置してしまいました。

 

中学受験用の問題集って、解けないんですよ。だって、学校で習ってないから。

・植木算

・旅人算

・つるかめ算

受験では頻出項目で、国立中学校でも似たような問題が出ます。

 

でもこれって、小学校の算数の学習範囲じゃないんですよ。

こういう計算、習ってなくてもできる子ってほとんどいないですよね。私だってできん。

 

進学塾に通ってきた子じゃなければ、こういったレベルのものがいきなり出る問題集はダメです。

昨日逆上がりができたばかりの子に、いきなり大車輪やれって言ってるみたいなもんです。

勉強は、スモールステップが基本です。

少しずつ学んでいって、少しずつ分かる問題を増やしていく。

そうやって、知識と自信をつけていくのが、小学生の正しい勉強法ではないかと思います。

 

解説が丁寧な問題集を使うこと

中学受験対策用のテキストであれば、多くの場合は解説が丁寧。

ですがときに、さらっとした解法しか掲載されていない場合もあります。

 

親がつきっきりで教えてあげられたらいいですが、できない場合もあります。

子どもが自分で解法を確認して、それを読んで理解できるくらいに丁寧なテキストを選ぶべきです。

 

子どものやる気が出る問題集

子どもなんてもともと勉強が好きなわけじゃないですからね。

気に入る問題集がはたして存在するのか?ってのは疑問ですけども、どんなに良い問題集でも、やらなければゼロと同じ。

子どもがやる気になるもの、合うものをチョイスするのってものすごく大切です。

 

もし新しい問題集を買って、子どもがやる気にならなければ、最後までやらなくてもドンドン違うのに変えていっちゃっていいと思います。

モチベーションが上がらなければ、頭の中にも入ってきません。

そんな問題集をやり続けるのは、時間の無駄です。

 

作文力強化のための問題集は必須

ほとんどの国立中学校で、適性検査の中に作文が含まれます。

形式は様々ですが、今までに書いたことのない子にはやっぱり難しい。

場合によっては「この表から分かることと、自分が考えたことを書け」みたいな複合問題が出ることも。

これは練習していないと書けません。

作文力強化のための問題集についてはこちらでも詳しく書いていますので、どうぞ。

国立中学校受検に通用する作文力をつける問題集と勉強法は?
国立中学校受検では作文力強化が必須!塾に行かずに勉強させるにはどんな問題集、どんな勉強法がいい?作文の基本的な考え方と、わが家がやっている自宅での作文力向上方法の紹介です。

 

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国立中学受検対策におすすめの問題集

さてではここからは、中学受験をする子が使っている代表的な問題集の紹介です。

志望校の過去問などを確認の上、子どもに合ったものを見つけてみてください。

 

合う合わないがあると思うので、参考までに

四谷大塚予習シリーズ

後述しますが、わが家が使っている問題集。

進度がスモールステップであることが特徴的で、四谷大塚系の進学塾でも使われています。

詳しくは後述しています。

 

塾技100シリーズ

塾技100シリーズは、塾講師が出版している問題集。

現在は中学入試用に、『塾技100算数』と『塾技100理科』が販売されています。

中学入試に必要な単元を100に分けて、1項目につき見開き1ページという構成ですすんでいきます。

塾のカリキュラムを見るとわかりますが,中学入試の算数は縦のつながりがとても重要です。

市販されている分野別教材の多くは,これらを単に並列的に並べているため,どこが抜けているか,つまずきがどこなのか等を探ることが難しく,補強に多大な時間を要してしまいます。

塾のカリキュラムと同じように、縦のつながりを意識しながら作ったのが塾技100。

 

著者の方のブログも公開されており、そちらには補充的な問題も掲載されています。

塾に通っていてもこの教材を併用しているという子もおり、自宅学習でこの教材を使い、難関中学に合格したというケースも。

特に算数は非常に評価が高い問題集です。

 

Z会中学受験シリーズ

通信教育大手のZ会が出している、中学受験用の市販教材シリーズ。

中学受験シリーズとして、

・入試に出る植物図鑑・入試に出る動物図鑑

・入試に出る地球・宇宙図鑑

・入試に出る地図 地理編

・入試に出る地図 歴史編

・入試算数の基礎30

 

個人的な感想ですが、国立中学受検を前提に考えるのであれば、教養部分の強化には非常に良い教材だと感じました。

Z会らしく、内容は子どもが見やすいような作りになっていますし、分かりやすいです。

復習ドリルがホームページから無料ダウンロードできるようになっているので、利用してみてください。

 

国立中学ではときおり、

「○○県で起きた事柄を年代を3つ書きなさい」

みたいな問題が出てくることがあります。

地理と歴史が結びついていないとなかなか答えられないので、副教材としてもいいなと思いました。

 

ですがその反面、ガリガリと問題を解くような問題集ではありません。

そういう問題集を考えている方は、同じZ会でも『グレードアップ問題集』を選んだほうがいいかなと思います。

グレードアップ問題集は高学年になると難易度が非常に高く、難関中を目指している子が解くような問題も多数あります。

 

ウイニングステップ

進学塾で有名な、日能研の講師陣が編集しているのがウイニングステップ。

日能研といえば、バリバリの難関中対策もしてくれる進学塾。

ですがわが家の地域でいうならば、毎年何人かは日能研から国立中を受検していて(併願できないにもかかわらず)、しかも合格者がわりと出てるんですよね。

だからなんだっていう話ですけど。

 

中身は難易度別にA~Cに分かれていて、それぞれに例題が用意されています。

例題の説明に1ページを使っていて、その後に問題演習へと入っていく流れ。

志望校の難易度に合わせて、取捨選択しやすい構成になっているのは非常に良いですね!

 

ただ個人的には、塾の学習内容の素地がない子がいきなりこのテキストっていうのは、なかなかヘビーなものがあるのではないかと思いました。

どちらかというと、バリバリこなせる子の副教材なんじゃないのか?というイメージ。

親が付き添って一緒に問題を解いていくなどの対策が必要です。

 

わが家が使っている国立中学対策の問題集

わが家が使っているのは、『四谷大塚予習シリーズ』です。

そうですね、中学受験組にはものすごく有名な問題集です。

このテキストの良いところは、進度がスモールステップになっていること。

1単元がいくつかに分かれていて、

・基本的な問題の解き方のレクチャー・基本問題(難易度低)

・練習問題(難易度中)

・発展問題(難易度高)

 

それぞれの問題に、「分からなかったら○○ページを見てね」という記載があります。

階段を上る一歩ずつが小さく設定されているので、5年生からいきなり受験用の問題集を始めても、手も足も出ないという事態になりにくいです。

ベースになる問題集は『四谷大塚予習シリーズ』で、補足的に他の教材を使ったりもしています。

 

とはいえ、私立中学受験を前提としたテキストであることは間違いないので、志望校によっては難易度が合っていないという場合もあります。

国立中学は出題内容が特殊なので、こればっかりをさせるわけにもいかないですしね。

ということで、国立中学を狙っているわが家の、ベース教材としての予習シリーズの使い方はこちらで紹介をしています。

参考までにどうぞ。

塾なしで国立中学受検を考える人のための四谷大塚予習シリーズの使い方
中学受験組がよく使っている四谷大塚の予習シリーズ。国立中学受検でも使える?わが家の使い方の紹介です。

 

四谷大塚予習シリーズの購入方法

四谷大塚の予習シリーズは書店では販売されておらず、購入方法は限られています。

 

四谷大塚のホームページから購入

こちらが一番オーソドックスな方法。

四谷大塚のホームページでは予習シリーズがすべてネット販売されているので、そちらで購入できます。

見本ということで、数ページ中身を見ることができるので、それで判断するのもいいかもしれません。

 

四谷大塚系列の塾から購入

四谷大塚の塾がない地域でも、四谷大塚の教材を使った塾は全国に多くあります。

どの教材を使っているかは、丁寧な塾であればホームページに掲載してくれています。

その塾に行って交渉すれば、教材のみを販売してくれる場合も多いです。

 

ただ、やっぱり塾に話を聞きに行くので、入塾を勧誘されることも少なくはないです。

中身をしっかりと見て購入できるので安心ではありますが、もし営業されることが嫌なのであれば、この選択肢はやめておいたほうがいいかなと思います。

 

メルカリなどのフリマサイトで購入する

フリマサイトを覗いてみると、意外と予習シリーズの出品は多いです。

書き込みがあったりアンダーラインが引いてあったりすることも多いですし、数年前のものであることもあります。

が、かなり割安で購入できますし、気にならない方ならとてもお得な方法。

 

ただ、あまりにも前のものを購入してしまうと、内容がそぐわない場合もあります。

特に社会に関しては、情勢の変化などもありますので注意したいところ。

できるだけ最近のものを選ぶようにしたほうがいいと思います。

 

国立中学受検のために必要な問題集って?

国立中学の出題内容は、私立のものとは大きく違っています。

でもだからといって、私立に出るような内容が出ないというわけではありません。

学校の教科書以上のものが出題される以上、中学受験用の問題集は必須であると思っています。

 

まずは自分の子どもに合っているもの。

難易度もそうですが、やる気になれるものというのがもっとも優先すべきことがらです。

そのうえで、しっかりと志望校の難易度や傾向を親が確認し、同じ問題集でも「何をさせるか」「どこまで解かせるか」というチョイスが必要かなと思います。

 

国立中学受検では、作文の対策も必要ですし内申点も重要。

いくつもの問題集を同時にしていくような時間はないはずなので、これと決めた問題集を繰り返し解いていき、理解を深めるという工程が大切なのではと思っています。

 

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