通塾なしで国立中学受検を考える人の塾活用方法。わが家の体験レポ

国立中学受検コラム

通塾することなく国立中学受検を考えている人にとっても、塾の活用はぜひともおすすめしたいところ。

「塾なしなのに塾活用?」これって矛盾していると思われますが、受検には情報収集が必須

記念受検ではなく本気で勝ち取ろうとしている場合には、特に情報の有無が合否に影響してきます。

さて、塾なしの塾活用法とは?

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

通塾しなくても国立中学受検するなら塾活用は不可避

塾に行くか行かないかの一番大きな違いは、単純に「強制的な勉強時間の確保」ではなく「情報の質の高さと多さ」ではないかと思っています。

やっぱり保護者がネットを活用して得る知識よりは、受検の専門家が集まって分析した情報の精度にはかないません。

そして国立中学を受検し、ガチで合格をさせようと考えている場合には特に、その学校の情報が非常に重要になってくるわけですね。

 

多くの国立中学や中高一貫校は、学校によって適性検査の色が異なり、そのため対策も学校によって違うものをしなければいけません。

塾によっては、「○○中学対策」と銘打ったコースを用意しているところも少なくないんですよね。

有名校や難関校、人気校になればその傾向は顕著で、同じ中学対策をしている塾がいくつも競合して存在していることも。

そういう専門コースがある場合、その塾が持っている情報というのは、一般家庭では知りえないことがらも多いです。

 

家庭での受検対策に塾を活用すると、効率が飛躍的にあがります!

希望国立中学の出題分析会があるなら塾に出かけるべき理由

その年の入試が終わった2月や3月、その学校の「分析会」や「報告会」なるものを開いている塾があります。

新5年生や新6年生の保護者向けに開催されるものですが、その年の適性検査の傾向や対策などを分析、報告する会ですね。

塾的に考えれば、新規塾入会者の勧誘の場であるわけなんですが、保護者からすれば非常に有益な情報を得られるチャンス。

周りの家庭の温度感を確かめる機会でもあります。

 

さて、わが家も今年の入試報告会に出向いてみました。

「どんな内容?」「勧誘される?」「入塾予定じゃないけど行って大丈夫?」

などなど、入試報告会にまつわる疑問を解決すべく、体験レポをしてみたいと思います!

 

報告会には父親と母親がそろって来ている家庭も多いです!

思っているより、実際に行ってみると敷居は低い気がします。

 

スポンサーリンク

入試の分析で分かるのは今後の勉強方針

まだ学校側からの検査内容が発表されたわけではなかったんですが、もうすでにほとんどすべての出題内容を把握していました。

どうやって?さっぱりわからん。

 

一問ずつ説明をしてくれたんですが、なによりも重要だと思ったのは以下。

・ここの学校がどんな力を求めているか?

・面接やディベートなどで最初に理解しなければいけない点

・合格した子の特徴

・合格するために必要なこと

・入試までに1年以上ある今だからできる合格するための方法

うーむ、けっこう多くなってしまった。

何にせよ、本当に行っておいて良かった。

今後の勉強方針を変えなければいけないと思うことも多々あり、やはり情報は必須だなと思ったシダイ。

 

特に思ったのは、国立中学受検においては、いかに日常にまで受検をおろしてくるのかが重要ということ。

 

某中学校の出題問題では、その学校の目の前にある交通標識の問題が出たといいます。

周囲に気を配りながら歩いていれば必ず正解できた問題と言われているんですが、それが無意識にできる子って数えるほどだと思うんですよ。

・日常生活に疑問を持ちそれを解決していくこと

・本をよく読み語彙力を増やすこと

・自分の考えを文章化する習慣をつけること

これらは入試までの期間中、早いうちに徹底させていかなければと思いました。

 

学校をないがしろにしない。教科書の内容は網羅する

国立中学校の適性検査の内容は、小学校の学習要領に基づいているもの。

つまり、小学校で習ったこと以外には出題されないはずなんですね。

「いやいやこんなの習ってない!」

ときにこういう問題を過去問から見ることができるわけなんですが、そういうのはきっと、学校で習ったことを土台にして考えることができれば解けるっていうものなんでしょうね。

 

一見、「こんなの習ったっけ?」というものであっても、実は教科書のスミのほうで出てるっていうことも少なくない。

今回の報告会でまさに「こんなの習うっけ?」という出題があったんですが、どうやら教科書の記載事項らしく。

国立中学受検の基本はやはり、小学校の授業なんだということを実感しました。

ただ、重箱の隅をつつくようなのも出てるので、大変ではあるんだけども。

 

なんとなくですが、教科書ワークのようなものでは対応はできなそうですね。

わが家としては、ベネッセでもらったまとめ系の冊子。

こういうのを利用しながら、ベースは四谷大塚のままで行こうかなと思っています。

塾なしで国立中学受検を考える人のための四谷大塚予習シリーズの使い方
中学受験組がよく使っている四谷大塚の予習シリーズ。国立中学受検でも使える?わが家の使い方の紹介です。

 

四谷大塚予習シリーズの使い方も見直す

と同時に、四谷大塚予習シリーズの見直しもしていこうと思います。

思うに、私立中学問題を含む四谷大塚の問題は「○○は○○である」を前提にした出題。

国立中学は、「『○○は○○である』というのはなぜか?」という問題。

同じ分野の問題が出たとしても、こういう感じで違うわけですね。

 

上記リンク先の記事でもあるように、わが家は四谷大塚予習シリーズは基礎しか取り組んでいません。(とくに算数は)

問題を解いていく中で、正答するのはもちろんすばらしいことなんですが、そのプロセスを重視せねば。

円周率を3.14で計算するとき、なぜ円周率が3.14になっているかを問うようにしなきゃです。

これは親の粘りが必要ですね。労力が格段にあがってしまう気がします。ハラハラ。

 

小学校の報告書はやはり国立中学受検では必要

気になる報告書の重要度についても言及されました。

でもですよ。

報告書なんて学校によって基準が違うので、非常に判断があやふやなものなんですよね。

同じ市内にある小学校でも、内申点が取りやすい学校と取りにくい学校というのはたしかに存在します。

そんなあやふやな基準でしか作られていないものを、適性検査の点数と同じような比重で評価するのか?

それがとても疑問だったんですよね。

 

塾の判断は私が以前に思っていたこととだいたい同じ。

「いいに越したことはない」

国立中学受検における内申点の重要度は?通知表を良くするために必要なことは?
国立中学受検に必要と言われる良い内申点。どれくらい必要なのか不明確であるがゆえに悩む対応。必要性と通知表を良くするために必要なこととは?

 

通知書については、できる対策はしておけってことですね!

記述問題対策は本腰を入れなければいけない

うちの子の希望中学では、記述式の問題数が増えていました。

大学受験の新入試が始まることを受けて、少しずつ中学校の試験問題もシフトしていくということでしょうね。

そのあたりはさすが国立大学附属というところか。

おそらく来年以降は、もっと大学入試をなぞった形に変わっていくことが予想されます。

ということは、記述問題に対応できるような文章力が以前よりも必須に。

国立中学受検の作文力対策の通信教育は?代表的な6社を徹底比較!
国立中学受検で必須ともいえる作文力。向上させるための通信講座の代表的な6社の費用、仕組み、指導内容などを徹底比較してみました。

 

長文を頻度多くしていくと他の対策ができなくなってしまうので、まずは100字~200字程度の記述を練習させていこうかなと思います。

 

とっつきやすい内容でも良いかなと思っていて、

「おすすめの漫画を紹介してください」

「おすすめのYouTubeチャンネルの魅力を教えてください」

こういうのでも、いざ200字書こうと思うときっと大変なはず。

そこから時事系の質問を増やしていけば、時事ネタも知れるし記述も慣れる…というふうにならないだろうかと考えているところ。

 

入試分析会で分かる面接対策に必要なこと

そして、家庭では練習しにくい面接などの対策。

これについては、入試直前(3か月前くらいからか?)に塾の面接対策講座を利用してみようかと思いました。

通塾しないとはいえ、家庭でできないことは塾に頼るべきだと思ったのも、塾からの情報を得られたから。

こんなの言うと、「塾の口車にのせられて~ケッ」と思うかもですが。

 

ディベートや面接に必要なのはどのような能力か?

うちの子の希望校には、面接とディベートがあります。

そんなに仰々しいものではありませんが、学校内で経験するようなものではありません。

 

過去の問題と「合格した子はこう答えた」というのを聞きまして、重要なのは理解力。

出題者もしくは質問者の意図を理解し、それに沿った回答を準備するということ。

「○○が嫌い」から「○○が好きになった」になるような劇を作れ

これは数年前に某中学校で出題された問題らしいんですが、4人~5人のグループに分かれて制限時間内に劇を作って発表しなさいというもの。

「○○」に関しては、グループごとに異なった題材が指定されていたようです。

 

これって、出題者は子どもの何を見たいと思っているのか?意図はなんなのか?

大人ならそういうことね、と分かることでも、子どもには分かりにくいんですよね。

そうです!

この問題の意図は「苦手なものへの問題解決能力を図る」というもの。

嫌いなものに対して、どのようにアプローチをしていくかというのがポイントなんですよね。

 

さてこのような問題に対し、一番最初にしなければいけないのは、「嫌い」の原因。

原因に対して対処し、問題解決をはかるというのがスタンダードな方法かと思われます。

 

「ピーマンが嫌い」→「苦いから嫌いなんだ」(原因)→「お肉と一緒に食べたら苦みが消えるよ」(解決法の提示)→「じゃあ作ってみよう」(実践)→「苦くないからピーマンを好きになった」(解決)

 

比較的、分かりやすい進み方ではないでしょうか。

そりゃあ、肉と一緒に食べるくらいで好き嫌いが治るなら苦労しねぇよって話ではありますけどね。

あくまでも問題解決をするというのが、こういった出題の目的です。

出題者や質問者の意図を読み取るというのが、面接や討論においては非常に重要なわけですね。

 

しかしです。

今の子どもたちは、こういう「意図をよみとる」というのが苦手。

何かの弊害だとか言い始めたらきりがないですが、何も考えずに見当違いなことをしちゃうことって多いです。

 

これは経験の差がものを言いそう。

検査と同じような環境で、同じような人数で、実際に経験してクセをつけることが必要だなと思ったんですよね。

そのためには、単発の講座を利用するのもアリかなと。

 

まとめ

いまや、国立中学は私立をしのぐほどの人気。

そのため、私が行った報告会の人数も多く、とてもじゃないけど勧誘されるような雰囲気ではありませんでした。もはや雑多である。

わが家はいまも通塾は考えておらず、必要だと思われる部分部分において、塾を活用していこうと思っています。

まずは報告会。その次はおそらく面接対策。もしかしたら冬季講習などは行くかもしれません。

ということで、報告会で学んだことレポでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました