国立中学の入試問題をいくつも確認していると、国語の語彙問題がけっこう出ていることが分かります。
慣用句とかことわざとか、意味が分かっていることを前提とした問題もけっこう出ます。
わが家でも語彙力を増やすべく取り組んでいるわけですが、国語辞典の選び方って重要だなと思ったシダイ。
国立中学受検の国語対策には小学生向けの国語辞典はダメ?
小学校で国語辞典の使い方などを授業で習う時期があります。
何年生だっけ、4年生くらいだったでしょうか。
その時期はわが家、まだ国立中学受検を考えていなかったので、子ども向けの国語辞典を購入しました。
版は違いますが、学研の国語辞典です。
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小学生向けの国語辞典で、大人用のものに比べると文字が大きいのが特徴。
あと、ところどころにさし絵があり、カラー仕様なので鮮やかです。
それなりに分厚いし、受検勉強でもこの国語辞典を使おうと思ってたんですよ。
実際に、今もこの国語辞典を使っているのですが!
例えば慣用句。調べても載っていないことが非常に多いです。
小学校で習うような慣用句なのに、掲載されていないことが多く、そのたびにインターネットで調べたり大人が使っている辞書で調べなおしたりしています。
「いっせん」で調べると…
例のところに「一線を引く」「一線で活躍」などの言葉はあるものの、「一線を画す」はありません。
ついでにいえば「一石を投じる」などもありません。
小学校での使用頻度は低いのかもですが、中学受験ではこういった数字を使った慣用句って頻出分野でもあります。
調べようと思ったときに辞書を調べても載っていないので、単純に時間がとっても無駄。
うーん、もしかしたら、「分からないことがあったら辞書で調べる」ということ自体が、時代錯誤なのかもしれないけど。
もうすでに語句の意味を調べて書き込んだ紙を渡して覚えさせるほうがいいのかもだけど。
どうしても私のようにアナログな人間だと、分からない言葉→辞書がオーソドックスなんじゃないかと思っちゃうんですよね。
前時代的か?今は電子辞書なのか?分からないけど。
国立中学受検に必要な国語辞典のレベルは?
国立中学の出題範囲は、小学校の学習要領の範囲内。
とはいえ、小学生用の国語辞典では、必要な語句が掲載されていないことも多いというのが事実。
レベル的には、中学生~高校生未満くらいになるのではないかと思います。
国立中学受検生に、高校生向けは難しすぎますね。私立志望ならいいのかもだけど。
一般的な中学生が使うような国語辞典がちょうどいいのかも。
もしくは、掲載語句が多い小学生向け国語辞典ならいいかもしれません。
その場合、他の比較して秀でて語句数が多いものじゃないといけない気がするけど。
ちなみに、漢字辞典は普通の小学生用でOKですね!
小学生で使う漢字が網羅されていれば、それで十分です。
・用例が多く掲載されていること
・子どもにも分かりやすく解説してあること
・類義語や対義語も掲載されていること
・擬音語や慣用句などが豊富であること
辞書は作成者によって語句の選定も解説文も違います。
最終的には子どもに合ったもの、覚えやすいと感じるものが重要かなと思います。
国立中学受検の勉強で使える国語辞典調査
今から買い替えるかどうかは分からないけど(入試までそんなに時間がないので)、下の子のことも考えて、国立中学受検に使える国語辞典を調べてみました。
三省堂『例解新国語辞典』
中学受験関係のいろんな場で紹介されていることも多い、三省堂の例解新国語辞典。
収録語数は5万9千。
各社の教科書にのっている語句の他、新語・新語義・慣用句・方言などを一千七百項目増加。
中学受験から高校受験までをカバーします。
囲み記事では、そのページに類するテーマで「言葉の使い方」「言葉の使い分け」などが学べます。
表紙がかわいらしいシロクマ版も販売中。
こちらのサイトでは中身を数ページ、確認することができます。
【参考】三省堂ウェブサービス
なんとこちらは、中学生向け国語辞典のトップセラー商品です!
小学館『現代国語例解辞典』
中学生用もしくは中学受験用ではないのですが、興味をそそられたのがこちらの辞書。
とくに教育現場では「国語教諭からもっとも選ばれる辞典」として定評があり、生涯学習辞典としても愛され続けています。
引用:小学館ホームページ
こういう権威的なものにも単純にすごいなと思っちゃうんですが、それよりも、掲載順がイイなと思いました。
どうやらこの辞書、「追い込み」がほとんどないそうです。(ことわざや慣用句は除く)
追い込みというのは例えば、「あたま」という語句の中に「あたまごなし」の解説が含まれていること。
大人は感覚的に分かりますが、子どもだと「あたまーご」で調べることも多いです。
探し回らなくて良さそうなのがポイント高め。
ベネッセ『新修国語辞典』
ベネッセは各世代向けに辞書を出していますが、こちらは中高生向け。
ですがベネッセらしく、興味関心を引けるような内容になっています。
よりふさわしく豊かな表現が見つかる「表現便利帳コラム」
漢字の使い分けをまとめている「使い分けコラム」などなど。
収録は4万7千。
見やすさを考えると、小学生でも十分使えるのではないかと思います。
ベネッセのホームページで、内容がチラ見できます。
【参考】ベネッセ『新修国語辞典』
また、辞書とはちょっと違いますが、国立中学受検に役立つなぁと思ったのがこちら。
重要語句集といえばいいのか、何といったらいいのか。
それぞれの語句に対して、言い換える言葉なども掲載されてます。
中学受検では多いですね、同じ意味で言い換えなさい問題。
親もなかなかパッと思い浮かばないことが多いです。
こういう辞書が一冊あれば、語彙が非常に増えそうな気がします。
この辞書に関しては、早急に購入するつもり。
作文の表現方法の選択肢が増えそう。
まとめ
受検をすると決めた時点で、辞書は良いものを選んであげたほうが良さそう。
特に作文がある学校を志望する場合は、表現力の多さは大きな武器になります。
わが家はもう遅いかもだけど…。
表現読解国語辞典は買ってみようかなと思っています。
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