国立中学受検に音読が思いのほか役に立っている件

国立中学受検コラム

ただいま国立中学志望の6年生がいるわが家、崖っぷちに立ちすぎてつま先立ちでバランスとってるくらいの勢いです。

それほど教育熱心に育てたわけでもなく、ベネッセやZ会などが中心のゆるやか学習でした。(※受検を決めるまでは。否、入試直前3か月までは。)

そんなわが家ですが、一つだけ低学年のころから続けているものがありまして、受検にもけっこう役立つことが分かったの巻。

 

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国立中学受検と音読、交わったのは国語だけではなかった

わが家でずっと続けている音読。

だいぶ前に『声に出して読みたい日本語』というのが流行りましたが、そのときは何も思わず。

小学校の宿題で良く出されている音読、何が役に立つの?と思っているくらいでした。

 

きっかけになったのは、こちらの本が図書館のリサイクル本として置いてあったこと。

100マス計算で有名な陰山英男さんの音読集で、これを持ち帰ったんですよね。

ちなみにこちらの音読集、他の音読の本に比べるとかなり安いです。

1冊目がボロボロになったので買い換えたんですが、何の抵抗もなく購入できる金額。

 

中は、有名な詩や小説だったり、短歌だったりとさまざま。

誰しもが聞いたことのあるものから、不勉強ながら知らない方の作品もありました。

一例をあげると、

・竹取物語

・坊ちゃん(夏目漱石)

・放浪記(林芙美子)

・旅上(萩原朔太郎)

・薔薇二曲(北原白秋) などなど

 

一応は「10分間の音読」という体になっていますが、わが家はその辺は非常にアバウト。

5分で終わることもあれば15分読むこともあり、子どものそのときのテンションによって変わります。

 

読み続けていると、子ども自身の好みも出てきて、「丸山薫っていいよね」「室生犀星の小景異情ってグッとくる」とか言い始めます。

まるでものすごく頭が良い子のよう。

 

一つ一つの文字量がそれほど多くなく(基本は1ページ、多くても3ページほど)、フリガナがきちんとふってあるのも魅力的。

小さい子でも読みやすいように、漢語や古文にはきちんと現代訳もついています。

シンプルながら、欲しい機能は全部ついてるっていう感じです。

 

国立中学受検に音読が役に立っていると思うこと

さてでは実際に、音読が受検の何に役立っているのか?

いち母親としての個人的な意見なので、あしからずです。

 

単純に作者と作品を覚える

これはもう一番分かりやすいですね!

音読を小さいころから続けていると、「タイトル+作者名+有名フレーズ」が1セットになって覚えるようになります。

タイトルを言うと、そのままポロポロっと作者名と冒頭部分が口から出てくるんですね。

 

例えば某国立中学では、入試問題にこんなのが出題されました。

東西南北がつく偉人や有名人を答えなさい

東条英機?葛飾北斎?

大人ならけっこう出てくると思うんですが、子どもがとっさに言われると難しいんですよね。

 

この問題、うちの子の解答は「西條八十」でした。

詩人であり作家でもあるこの方、音読集の中には『お山の大将』という詩が収録されています。

ごめん、私は知らなんだ。

 

その他、例えばこんな問題。

時代名とその時期にあった事柄と人物名を書きなさい

これも実際に某国立中学校の入試問題なんですが、「人物名」とあるので少し難しいんですよね。

ちゃんと覚えておかないといけません。

模範例としては、「鎌倉・元弘の乱という内乱を起こす・楠木正成」などでしょうか。

 

うちの子の場合は「平安・源氏物語を書く・紫式部」「明治・坊ちゃんを書く・夏目漱石」などなど。

音読集の中から、ひらめくことも多いようです。

 

てにをはの理解につながる

これはですね、音読を始めた当初はしていなかったんですが、こちらの動画を見て意識するようになりました。

絶対に無理と言われた中学にたった2ヶ月の指導で合格させた!中学受験のプロが伝授する学力アップ法!

中学受検(動画の場合は私立を想定していると思われる)に一番必要なのは算数。

でも算数ができるようになるためには国語、とくに「てにをは」ができていないとダメっていう話。

「てにをは」を理解するための方法として、音読をあげているんですね。

 

これを知ってから、音読集の中にある「てにをは」にマル印を。

意識して読むようになるので、理解してるかどうかは分からないけど、少なくとも自然な文章の形には慣れてくるのではないかと思います。

 

古文や漢文、俳句の言葉遣いに慣れてくる

どの音読集かによって違うとは思いますが、私が持っているものには古文や漢文、俳句も入っています。

それほど数が多いわけではありませんが、竹取物語や論語など。

正確な意味まではつかめていないとしても、特有の言葉遣いに慣れてきます。

 

小学校では習わないものも含まれているので、まだ「だからと言って何?」感はありますが、例えばこちら。

「うのはなのにおうかきねにほととぎすはやもきなきてしのびねもらすなつはきぬ」

書けるだけ漢字にしなさい。

某私立難関中学の入試で出された問題らしいですね!

 

ひらがなの羅列だと何が何やらですが、俳句の言葉遣いに慣れていれば、区切る部分くらいは分かるようになるのではないかと思うんですがどうでしょう。

区切る部分さえわかれば、書ける漢字が増えるんじゃないかと。

それにしても上記の問題は、国立中学校でも出そうですよね。

普通の漢字テストではなく、一工夫してあるのが国立っぽい。

 

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まとめ

わが家の場合は、音読を始めたのが低学年だったので、陰山英男の音読集を使っています。

当時は中学受験を意識してなかったですしね。

もし同じ低学年でも、受検を意識して音読をさせるのであれば、選び方は変わってくるのかもしれません。

 

ですが「とりあえず始めてみようか」の方には、わが家の音読集はかなりおすすめ。安いし。

気になる方はぜひ、手に取ってみてくださいね。

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