国立中学と私立中学の合否基準の違いは、なんといっても通知表の評価点があるということ。
勉強だけではなく学校生活もがんばらなくてはいけないという、子どもたちにとっては「前門の虎後門の狼」状態。
わが家はもう6年生なのでどうしようもないですが、現4年、5年の保護者の皆様、通知表の評価の上げ方についてです。
【国立中学受検】4年5年保護者必見!2020年からの通知表の上げ方
以前に一度、身近にいる小学校教師に事情聴取(オラオラ)しまして、通知表の評価はどうやったら上がるのか?について書きました。
それがこちら。
ここに書かれている内容はあくまでも「この教師は」ということなのですが、あながち間違ってはいないと思います。
母子ともに意識していたし、子ども自身もがんばった感があるみたいでしたしね。
しかしもっとも大事である、6年の通知表。
これがですね、なんと今までで一番悪い結果になってしまったわけですね。
いやもうほんと、ショックすぎると人って逆に冷静になるんだなと知ったアラフォーの夜。
ちなみに、そのときの忘備録はこちらです。
上記の記事でも書いているんですが、2020年度、小学校の学習指導要領が変わり、それに伴って評価体系も変わっているんですよね。
そして新学習指導要領では何が重要とされるかと言うと
・個別の知識・技能
・思考力・判断力・表現力等
・学びに向かう力・人間性等
この中でも、もっとも分かりにくいのが「学びに向かう力・人間性等」ではないでしょうか。
従来の「意欲・関心・態度」に相応するであろうこの項目、なんだか抽象的すぎるような気もしますよね。
今までは、授業中の態度や挙手の回数など、分かりやすい対外的なものからはかっていただろうと思われますが、2020年からはもっと深い部分も見ているのだとか。
どのように学習して、どうように知識を習得して、どのように試行錯誤しているのか。
この項目は新評価基準の1項目ではありますが、小学校でのこれからの評価のベースになるんじゃないかと思うんですよね。
「土台」という意味でもベースではなく、何て言えばいいんでしょうか。うむ。
うちの小学校だけかもしれませんが、他の2項目が万全であってもこの項目がダメならA評価はつかない。
逆に、他の2項目がほどほどでも、この1項目が万全ならA評価になるんじゃねぇの?的な。
小学校教師も数年は通知表の評価基準があやふやである
今回こんな記事を書こうと思ったのはですね、私が小学校の先生に通知表についての話を聞きに行ったからです。
と言っても、個人懇談の席で聞いただけなのでモンペではないです。(断じて)
先生のほうも思いのほかしっかりと話をしてくれまして、それで思ったのは「まだ評価基準があやふやなんだろうなぁ」ということ。
特に6年生の場合は、この通知表は中学校に提出されることになるでしょう。
低学年とは違ってしっかり評価をしないといけない、しかしまだ自分の中で基準が定まっていない。
そんな印象を受けました。
でもよく考えればそうなんですよね。
日々の忙しい業務の中、学習指導要領が変わって評価体系も変わって、受験生も多い6年生。
文科省が発表した評価基準も、よく見れば見るほど解釈が何通りもできてしまうようなあやふやなもの。
真面目な先生ほど、悩むでしょうし迷うでしょう。
学校、もしくは学年で評価基準を統一するなんてことは、まず無理だろうと思います。
そしておそらく、この先数年はこのあやふやな状態が続くのではないかと思います。
先生による見る場所の違い、重視する点の違い、見逃す部分の違い。
新評価体系は、先生の裁量幅が広いようにも見えますしね。
つまりこれって、通知表の評価に関しては、先生の当たり外れが大きく出てくるのでは?ということに。
子どもとの相性(評価されるべきポイントに合っているか)が大きく影響し、それはもちろん内申点に直結。
かといって先生を選べるわけでもないので、結局はどうしようもないじゃんってなるんですが。
小学校の先生に聞いたA評価とB評価
これはあくまでも、うちの子が行っている小学校の、うちの子の担任の先生に限る話です。
先生によって、学校によって、考え方はまさに十人十色なのでご参考程度に。
Q.A評価とB評価の違いは何なのか。
今までとは評価体系が違うので、従来のAがそのまま今回もAになるというわけではありません。
今回の場合、授業で習ったことをしっかりと理解して授業を真面目に聞き挙手し、テストの点数をしっかりと取ってBです。
Aになるにはそれ以上の部分での評価が必要になります。
Q.「それ以上の部分」とは具体的には何なのか。
具体的にというと少し難しいのですが……。
例えば発表があったとして、通常にしっかりと発表するだけではなく、「どうしたらみんなに伝わりやすくなるのか?」「どうしたらより良くなるのか?」考えた結果が教師に見えることが必要です。
この場合だと、身振りや手ぶり以外にも、資料に工夫をするとか、話し方に工夫をするというのもあるかもしれません。
Q.A評価とB評価の人数分布はどうなったのか。
今回、B評価に入るゾーンが非常に多くなっています。
感覚的には、従来の「BよりのA」や「Aの真ん中」はすべてBに入っています。
そのため、各項目ごとにA評価をとる子の割合は非常に低くなっています。
Q.先生ごとに評価基準は異なるのか。
従来もそうでしたが、評価は担任がつけているので、その担任によって評価基準は異なります。
新評価体系になっても、大きく変わることはないと思います。
担任それぞれで重視するポイントが違うこともあるかと思います。
Q.良い評価を得るためには何をがんばればいいのか。
今までのように、授業をきちんと受けることやテストをがんばることは大前提です。
今後はそれを基本に、プラスアルファが必要です。
言い方は悪いかもしれませんが、その「プラスアルファ」を教師にアピールしなければいけません。
提出物をすぐに出すことは当たり前で、それに加えて「丁寧に書く」「自分なりの練習方法で書く」など、理解するための取り組みをできるだけ見えやすい形にすることが大事です。
今後の小学校の通知表対策に必要なもの
今4年生や5年生の場合は、来年の通知表はもっとも重要なものです。
5年生のときの評価も調査書には記載されますが、評価割合は確実に6年のときのものが多いです。
5年生の通知表が悪かったとしても、6年生の評価で一発逆転もありえるのではないかと思います。
以下は、「こうしたら通知表の評価が上がるんじゃない?」というよりは、私が下の子のためにこうしていこうと思っていることです。
その学校の方針によっては当てはまらない場合もあると思うので、参考までに。
まだ新しい評価基準に慣れていないであろう中、先生によって重視するポイントはもちろん違います。
ですがきっと先生なりに、「この項目はこういう部分で判断しよう」という一応の基準は作っていると思うんですよね。
ふわっとした雰囲気だけで評価を決めているわけではないはず。
となると、担任の先生が「どの部分を重視しているか」を知ることが、評価をあげる近道だと思うんですね。
ちなみにうちの子の担任の場合は、例えばテスト直しの提出があったとして、それをどれだけ迅速に丁寧に提出するか?という点で、「学びに向かう力」を判断しているっぽい。
小学校ではだいたい、5月か6月に家庭訪問やら個人懇談やら、先生と対面で話をする機会があります。
そのときに、それとなく聞いてみるといいかも。
ダイレクトに聞いちゃうと良い印象にはならなさそうなので
「今まで以上に、今年はがんばりたいそうです。授業中や宿題など、どんなふうにがんばっていけばいいでしょうか。」
かなり抽象的な質問なので、おそらく抽象的な解答がなされるだろうと。
だとしても、その先生の評価付けのクセというか、そういうのは垣間見えるのではと思います。
まとめ
小学校の通知表も、中高生並みに内申点対策をしないといけなくなったようで、最近の子どもたちは大変だなぁと思うのである。
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