東京都にある国立中学校の基本情報をまとめました。
※情報はすべて2020年1月現在のものです。
東京都にある国立中学
・筑波大学附属駒場中学校
・筑波大学附属中学校
・お茶の水女子大学附属中学校
・東京学芸大附属竹早中学校
・東京学芸大学附属世田谷中学校
・東京学芸大学附属小金井中学校
・東京大学教育学部附属中等教育学校
・東京学芸大学附属国際中等教育学校
・東京都立小石川中等教育学校
・東京都立両国高等学校附属中学校
・東京都立武蔵高等学校附属中学校
・東京都立桜修館中等教育学校
・千代田区立九段中等教育学校
・東京都立大泉高校附属中学校
・東京都立立川国際中等教育学校
・東京都立南多摩中等教育学校
・東京都立三鷹中等教育学校
・東京都立白鴎高等学校附属中学校
・東京都立富士高等学校附属中学校
さすが東京と言うべきか、都内の国立公立中高一貫校の総数は19。(2020年1月現在)
今後も増えていくと考えられます。
上から8校までが国立で、あとの11校が公立中高一貫校もしくは中高教育学校。
これだけの数の中学校があるのであれば、東京都内の中学受検者数の多さに納得できます…!
筑波大学附属駒場中学校
「筑駒」の呼び名で有名で、受験漫画である『2月の勝者』の冒頭でもズバリな名前が出てくる超有名校。関東圏から遠く離れた地域に住む私でも、その名前は知っているほど。
東京大学への最高合格率をほこる、男子校の国立中高一貫校。
教育方針は『「学業」「学校行事」「クラブ活動」の3つの教育機能を充実させ、
学校という場で生徒の全面的な人格形成を促し、発達させていく』こと。
授業は1コマ50分で6時間、隔週土曜には午前中だけ、学校行事やテーマ学習などの総合学習にあてられている。
学校行事も熱心に行われており、体育祭や文化祭をはじめ、ロードレースや弁論大会も実施されている。
部活動は、同好会も含めると非常に多く、種類も多岐にわたる。
優秀な成績をおさめている部もあり、文武両道を体現しているようである。
校風は自由であり、中高ともに制服はない。
規則の中で生活させるよりも、自由な校風の中で生徒の個性を伸ばすことを重視している。
シリタスによると、2020年1月現在の偏差値は79。
都内男子校の最高峰である。
受検科目
学力検査(国語・算数・理科・社会)各40分報告書
配点は、学力検査各100点、報告書100点の、計500点満点。
入学選考は第一次と第二次があり、第一次選考は抽選で、募集人員の約8倍を目途に選ぶ。(実施しない場合もある)
抽選で選ばれた者を一次選考合格者とし、二次選考の学力検査にすすむ。
国立中学校ということで、出題範囲は小学校の学習指導要領の範囲内。
であるにもかかわらず、豊富な知識と高い思考力と表現力が求められる非常に難易度の高い問題が出題される。
一説によると、「開成合格レベルの子たちでわずかな椅子を奪い合う試験」であるとも。
過去問は書店やネットでも購入可能。
直近の過去問であれば、大手塾HPなどに掲載されているので確認を。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2019年 | 736 | 624 | 129 | 4.83 |
2019年は抽選が実施されなかったため、応募者736名、2次選考応募者728名、2次選考受検者624名。
近年は4~5倍を推移している。
基本情報
住所:東京都世田谷区池尻4丁目7-1
電話: 03-3411-8521
筑波大学附属中学校
120年以上の歴史がある、男女共学の国立中高一貫校。
校訓は『強く、正しく、朗らかに』
教科は9教科と特別選択学習からなり、それぞれの科目に目標が設定されている。
教師と生徒がコミュニケーションをとりながら授業がすすめられるため、教科書通りにならないこともある。
国際交流も活発に行われており、普段の英語の授業は外国人講師と日本人講師が少人数制で行い、授業中はすべて英語が使われる。
期末考査後には各担任による個別指導期間を設け、相談に乗る機会を作っている。
小学校から中学校への内部進学者が多く、中学校から高校への内部進学は成績上位者約8割。
シリタスによると、2020年2月現在の偏差値は71。
受検科目
※2021年度より変更
適性検査(国語40分・算数40分・理科と社会合わせて40分)
報告書
配点は、国語50点、算数50点、理科25点、社会25点。
報告書点(6年12月末時点)は、国語・算数・理科・社会が各3点ずつ。
音楽・家庭科・図工・体育が各3点×2倍。
学力検査が150点満点、報告書が36点満点の計186点満点で判定。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2019年 | 513 | 392 | 80 | 4.9 |
合格者の最低点数割合は、男子72%、女子74%。
募集人員は80人で男女ほぼ同数で合格者を出すため、女子の倍率が高い傾向がある。
基本情報
住所:東京都文京区大塚1丁目9-1
電話: 03-3945-3231
お茶の水女子大学附属中学校
教育目標は、「自主自律の精神をもち、広い視野に立って行動する生徒を育成する」
70年を超える歴史ある学校で、幼稚園から中学校までは男女共学で、高校から大学は女子のみとなる。
高校への内部進学者は、女子全体の約8割。その他の生徒は、外部受験し他の高校へ進学する。
平成26年から平成29年までの間、文部科学省教育研究開発学校の指定を受けたことから「コミュニケーション・デザイン科」を設立。
協働的コミュニケーションを効果的にデザインすることを目標とし、課題解決・探究・解決を支える思考・判断・表現の力を高める。
シリタスによると、2020年2月現在の偏差値は69。
かわいいベルトが特徴の女性の制服が印象的である。
受検科目
※2021年度から変更
検査1(30分):従来の「国語」の知識・技能をもとに、今まで以上に情報活用能力や言語運用能力を重視した問題も出題
検査2(30分):従来の「算数」の知識・技能をもとに、今まで以上に数理的思考力を重視した問題も出題
検査3(45分):従来の「社会」「理科」の知識・技能をもととした、社会的、科学的思考・判断・表現等の力に加え、教科の枠を超えた思考判断表現の力をみる問題も出題
報告書
適性検査及び報告書によって総合的に合否を判断する。
いずれも、思考力・判断力・表現力だけではなく、基礎的知識を問うものも出題される。
解答形式などの詳細については、今後提示される予定である。(2020年2月現在)
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2019年 | – | 222 | 57 | 3.89 |
2020年度の募集人員は男子約20名、女子約30名。
上記表にある2019年度の募集人員は45名だったため、微増している。
男子は高校内部進学ができないため、受検者は少なく倍率は低い。一方で女子の倍率は2019年度で6倍超と高い。
基本情報
住所:東京都文京区大塚2丁目1-1
電話:03-5978-5865
東京学芸大附属竹早中学校
「学ぶ」「創る」「磨く」「拓く」が教育の特色とされており、
学ぶ:自ら課題を見つけて学習
創る:積極的な参加で創造力を伸ばす
磨く:主体的に取り組む
拓く:新しい時代を切り開く
を目標にカリキュラムが組まれている。
週に一度「総合的な学習の時間」が設けられ、自分の好きなテーマの研究をするなどの自主性を重んじた指導を行っている。
オリジナルの教材などを使い、内容の濃い授業を行っている。
そのため生徒の学力は非常に高い。
中学校卒業後は、成績が良ければ東京学芸大学付属高校に進学することができる。
同校は難関大学への進学率が非常に良い、学力の高い高校である。
四谷大塚によると偏差値は58。シリタスでは62となっている。
受検科目
学力検査(国語・算数・理科・社会)各30分面接
報告書
学力検査はそれぞれ50点満点。
四科目ともに、応用力が求められる出題が多い。
理科や社会は問題数が多く、過去問や演習テキストなどを使った対策が必須である。
また、時事問題が出題されることもあるので、普段から新聞やニュースに目を通しておくことも必要。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2020年 | 383 | 277 | 86 | 3.1 |
募集人員は、男子女子ともに43名ずつ。
合格発表時に、繰り上げ合格の補欠者の発表も行われる。
基本情報
住所:東京都文京区小石川4丁目2-1
電話: 03-3816-8605
東京学芸大学附属世田谷中学校
東京都内に3つある東京学芸大学附属中学校の一つ。
「個性的で人間性豊かな人格をつくる」「創造性豊かな人間を育てる」「敬愛の精神に溢れた人間を育てる」が教育目標となっている。
カリキュラムは、「基本学習」「総合学習」「生活学習」から成り立っている。
相互に密接に関係しあい、生徒の力を伸ばしていくものとする。
「総合学習」の時間では、各教科の内容を深め習得した知識や技能を活用する場としても活用している。
国語や英語のスピーチ学習が行われるのも、総合学習である。
東京学芸大学附属高校への進学者は約3分の1。
無試験で入学できるわけではないので、全員試験は必要である。(3つの附属中学からの枠はある)
四谷大塚によると、男子の偏差値は60、女子の偏差値は62。シリタスでは61。
受検科目
学力試験(国語・算数・理科・社会)各40分
自己推薦書
学力試験は、各100点満点。自己推薦書は出願時に、願書と一緒に郵送する。
面接がなく、学校からの報告書が不要であるのが特徴的。
内申点が勘案されないので、当日のテストの結果が合否に直結する。
私立中学のような難問が出題されることはないが、小学校の学習要領内の知識を用いた発展的な問題がある。
志願者のほとんどが対策を十分にしてきているので、非常にハイレベルな点数争いとなる。
確実な得点源を作ることと、ミスを徹底的になくすことが必須である。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2020年 | 261 | 186 | 80 | 2.3 |
定員は男女合わせて約60名。
男女の比率が決められているわけではないが、それほどかけ離れた人数にはならない。
2020年の男子の合格者は35名、女子の合格者は45名。
基本情報
住所:東京都世田谷区深沢4丁目3-1
電話:03-5706-3340
東京学芸大学附属小金井中学校
竹早、世田谷とともに、東京都内にある学芸大学附属3校の一つ。
東京学芸大学の構内に中学校があるというのも、小金井中学校の大きな特色である。
学芸大学附属中の中でもHPでの情報が非常に多く、入学後のイメージを持ちやすいのは、保護者にとっては大きなメリット。
教育目標として、『健康な身体とすぐれた知性と豊かな情操とを持ち、平和で民主的な社会の発展に貢献できる、自主的で創造性に富む国民を育成する。』を掲げている。
大学構内にある中学校なので、授業計画に大学の先生が加わったり、大学生とともに学ぶこともある。
中学校の生徒が大学を訪問し、専門的な設備を用いた指導を受けることもある。
授業では、知識を詰め込むのではなく、考えることに重きを置いている。
本校の数学では、単に知識や技能を得ていくことを目的としていません。
もちろんそれらは大切な数学の要素ではありますが、むしろなぜその方法が使えるのか、どうしてその方法に行きつくのか、その目的は何かといった知識や技能が生まれる過程を重視しています。
学校HPに記載されているこのような文章で、学校が求める「学び」を垣間見ることができる。
生徒の学力は総じて高く、約3割が学芸大附属高校に進む。
無試験で高校に入れるわけではないので、楽観視できないのはデメリットか。
四谷大塚によると、男子偏差値は54、女子偏差値は56。シリタスによると59。
受検科目
学力試験(国語・算数・理科・社会)
面接
国語、算数は各40分、90点満点。理科、社会は各30分、60点満点。
応用力、思考力を試される問題が多いため、対策は必須。
学校HPにて、過去問の解説が行われている。
「どういう意図でこの問題を出したのか」を知ることができるので、今後の対策にも非常に役立つので見ておくべきである。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2020年 | 123 | – | 59 | 2.2 |
※2020年度は繰り上げ合格者あり。
基本情報
住所:東京都小金井市貫井北町4丁目1-1
電話:042-329-7833
東京大学教育学部附属中等教育学校
中野区にある中高一貫校。
東京大学と連携した教育を行っているため、東京大学の講義を受ける機会があったり研究施設を利用する機会があったりするのは、大きな特徴のひとつ。
学校の敷地面積も非常に広く、体育館やグラウンドもいくつもの運動部が活動できるほどのスペースがある。
また、図書館の蔵書数も3万冊以上と多い。
6年間を「基礎期」「充実期」「発展期」の3つに分け、より高い理想の実現を目指す。
高校卒業後は、約半数が国公立大学に進む。
四谷大塚によると、男子の偏差値は49、女子の偏差値は51。シリタスによると偏差値は55。
受検科目
適性検査1(国語と作文)
適性検査2(算数、理科、社会)
実技(図を見ての組み立てなどの作業)
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2020年 | 530 | 488 | 76 | 6.4 |
同校には推薦枠があり、推薦での志願者は612人、合格者は30人。
双生児枠もある。
基本情報
住所:東京都中野区南台1丁目15-1
電話:03-5351-9050
東京学芸大学附属国際中等教育学校
平成19年に新設された東京学芸大学の附属校。
生徒全体の約40%が帰国生徒、もしくは外国籍である。
国際バカロレア機構(IBO)が提供する中等教育プログラムを実施しており、少人数制の外国語教育や国際教養の定着をはかっている。
英語しか話さない仲での授業は、非常に特徴的である。
グローバル社会で活躍することを前提とした教育だけではなく、日本文化習得のための試みも行われている。
2年次には「ジュニアインターンシップ」があり、多様な種類の事業所での職場体験が可能。
海外の大学に進むための説明会なども行われている。
例年1~2割程度の生徒が海外の大学へ進学し、有名国私立大学への進学者も多い。
首都圏模試センターによると、男子の偏差値は65、女子の偏差値は64。
シリタスによると、偏差値は54。
受検科目
書類審査(100点満点)
作文検査または適性検査(100点満点)
面接(50点満点)
書類審査は、志望理由書・報告書(成績証明書)・活動実績書など。
作文検査か適性検査かは、選択することができる。
作文検査:英語を選択することも可
適性検査1:自然環境等に関して、多角的な視点から考える問題、実世界のさまざまな場面において、数理的に考え、対処する問題
適性検査2:社会問題等に関わる資料から問題を見いだし、自らの考えを表現する問題
A方式、B方式それぞれに募集枠が設定されている。
ここ3年は、A方式での志願者数が多くなっている。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2020年 | 337 | 311 | 66 | 4.7 |
※すべてA方式、B方式を合わせたもの
基本情報
住所:東京都練馬区東大泉5丁目22-1
電話: 03-5905-1326
東京都立小石川中等教育学校
平成23年に開校した中高教育学校。
教育理念は「立志」「開拓」「創作」。
これらを実現させるために小石川教養主義、理数教育、国際理解教育を3つの柱として教育活動を行っている。
小石川教養主義:深い知識に裏付けされた教養を習得。第2外国語習得や書評合戦なども。
理数教育:スーパーサイエンスハイスクール事業指定。
国際理解教育:東京グローバル10指定。
小石川中等教育学校は「中等教育学校」のため、完全中高一貫で高校での入学は不可。
中学入学時に全定員を募集する。
卒業後は約3分の1が国公立大学に進学する。
四谷大塚によると男女ともに80偏差値は66。シリタスによると偏差値は70。
受検科目
報告書
検査1:文章の内容を的確に読み取ったり、自分の考えを論理的かつ適切に表現したりする力をみる。(45分)
検査2:資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力などをみる。(45分)
検査3:身近な事象を通して、分析力や思考力、判断力などを生かして、課題を総合的に解決できる力をみる。(45分)
報告書は425点満点、適性検査は各100点ずつの300点満点。
学校独自に点数を換算して、報告書200点、適性検査600点で800点満点となる。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2020年 | 882 | – | 155 | 5.69 |
例年、倍率は6倍前後。
基本情報
住所:東京都文京区本駒込2丁目29-29
電話番号:03-3946-7171
東京都立両国高等学校附属中学校
「自律自修」が校訓となっており、自らを律し自ら学ぶ教育を行っている。
「国語力の育成」と「生きた英語力」を重視している。
総合的な学習の時間を「志学(こころざしがく)」と呼び、職場体験や社会の最前線で活躍する人々による講義等を行っている。
授業を基本とし、スピーチやディべートから論理的思考や表現力を養う。
高校卒業後は約半数が国公立大学に進む。
都立中の中でも非常に人気が高く、例年、倍率の高さは都内屈指である。
四谷大塚によると、男子の80偏差値は60、女子の80偏差値は62。
シリタスによると、偏差値は67。
受検科目
報告書
適性検査1(45分):文章を読み取る力や、自分の意見を文章で分かりやすく表現する力を見る。
適性検査2(45分):資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力などを見る。
適性検査3(30分):課題に対して科学的・数理的な分析を行い、総合的に考察し、判断・解決する力を見る。
適性検査はそれぞれ100点満点。
適性検査1と適性検査3は3倍に、適性検査2は2倍に換算する。
報告書は800点満点で、4分の1の200点満点に換算する。
総合成績は1000点満点。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2020年 | 851 | 811 | 120 | 6.76 |
定員は男子60、女子60の計120名。
例年、女子のほうが受検者数が多いため、倍率も女子の方が高め。
基本情報
住所:東京都墨田区江東橋1丁目7-14
電話:03-3631-1878
東京都立武蔵高等学校附属中学校
教育目標は「豊かな知性と感性」「健康な心と体」「向上進取の精神」
中学校で高校の授業の先取りをしており、調査・実験・実習・討論・発表などの多彩な授業形態を実施している。
総合的な学習の時間に、「地球学」という独自の取り組みを行っている。
地球学では、自然・人間・社会に関わる内容を総合的に扱い、自ら課題を見つけ解決できる力を育成している。
3年間で教科横断的に学ぶことができる。
「小石川」「武蔵」「両国」の3校で、都立中御三家と呼ばれることもある。
高校に入ると特に、生徒の自主性と裁量に任せた学校生活を送る。
卒業後は、半数以上が国公立大学にすすむ。
四谷大塚によると、男子の80偏差値は61、女子の80偏差値は64。
シリタスによると、偏差値は65。
受検科目
報告書
適性検査1(45分):文章の内容を的確に読み取ったり、自分の考えを論理的かつ適切に表現したりする力をみる。
適性検査2(45分):資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力などをみる。
適性検査3(45分):リーダーとして必要な計画する力、数理的に分析し課題を見出す力及び問題を解決する力等をみる。
報告書は400点満点で、200点換算。
適性検査はそれぞれ100点満点で、それぞれ4倍の400点ずつで換算。
総合成績は1600点満点で計算される。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2020年 | 512 | 492 | 120 | 4.10 |
定員は、男子60人、女子60人の計120人。
2019年までは男子の倍率のほうが高かったが、2020年は一転、女子の倍率が高くなっている。
基本情報
住所:東京都武蔵野市境4丁目13-28
電話:0422-51-4554
東京都立桜修館中等教育学校
高校からの入学者がいない、完全中高一貫校。
中学入学時に、160名、4クラス分の生徒を募集する。
「論理学習」という独自の教育活動をしており、国語・算数それぞれの科目で論理的思考や倫理的表現力を培う。
また、東京都が定める「英語教育推進校」の指定を受けている。
チューター制度も取り入れており、数名の卒業生が来校し、学習指導や大学進学について、受験勉強についてなどを質問に答える。
月に2回程度、土曜日の午前中に授業を行っている。
高校卒業後は、約3分の1が国公立大学へ進む。
四谷大塚によると、男子の80偏差値は60、女子の80偏差値は62。
シリタスによると、偏差値は63。
受検科目
報告書
適性検査1(45分):与えられた題材の中から課題を見つけ、情報を整理し、自分の考えや意見を正しく表現し、的確に文章にまとめる力をみる。
適性検査2(45分):資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力などをみる。
報告書は425点満点で、総合成績算出時に300点満点に換算。
適性検査1は200点満点、適性検査2は500点満点。計1000点満点。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2020年 | 957 | 916 | 160 | 5.73 |
定員は、男子女子それぞれ60名ずつ。
例年、女子の受検者のほうが多いため、男子よりも倍率が高くなる傾向がある。
2020年の男子の倍率は4.69であるのに対し、女子は6.76だった。
基本情報
住所:東京都目黒区八雲1丁目1−2
電話:03-3723-9966
千代田区立九段中等教育学校
東京都内で唯一、区立初の公立中高一貫校。
高校からの入学がない中等教育学校で、中学入学時に定員分を募集する。
教育活動の基本方針は「学ぶ」「生きる」「鍛える」
確かな学力の向上とキャリア教育の充実、豊かな人間性の育成を実施している。
土曜授業の実施、朝読書や朝学習、放課後スタディ、長期休み中には特別講義が行われるなど、学力向上のためのサポート体制が整っている。
国際社会に視野を広げるためのキャリア教育も行われており、英語合宿や海外研修、大使館訪問などを通じて、グローバルマインドを備えたリーダーとしての資質を身に付ける。
部活動も非常に活発に行われている。
卒業後は約3分の1の生徒が国公立大学に合格し、海外の大学に進学する生徒もいる。
四谷大塚によると、男子の80偏差値は58、女子偏差値は60。
シリタスによると、偏差値は63。
受検科目
報告書
適性検査1(45分):長文読解や記述問題
適性検査2(45分):資料読み取りや地理など
適性検査3(45分):論理的思考や理系センスを問う
報告書と適性検査1は200点満点、適性検査2と適性検査3は300点満点。
合計1000点満点。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2020年 | 541 | 511 | 80 | 6.4 |
上記はB日程の倍率。
A日程:千代田区内在住児童
B日程:都内在住の児童
A日程の2020年度の倍率は2.2である。
基本情報
住所:東京都千代田区九段北2丁目2-1
電話:03-3263-7190
東京都立大泉高校附属中学校
平成22年に中高一貫校として開校。
母体となっている大泉高校は、創立80年をむかえる伝統校である。
令和4年度から高等学校からの募集がなくなり、中学入学時の募集のみになる。
「自主・自立・創造」が教育目標になっており、国際社会のリーダーとして貢献できる人材の育成を目指している。
東京都から「知的探求イノベーター推進校」「英語教育推進校」「海外学校間交流推進校」「オリンピック・パラリンピック文化プログラム・学校連携事業実施校」「文化部推進校(将棋)」の指定をされている。
「探求の大泉」という独自のカリキュラムがあり、高等学校3年間で課題を自ら発見し、様々な価値観との出会いを通して得た多元的な視点で、ものごとを見極め、解決に向けて協働し、社会に発信できる人材を育成する。
運動部が非常に盛んで、東京都23区内の都立校では非常に広いグラウンドがある。
蔵書数も非常に多い。
四谷大塚によると、男子の80偏差値が60、女子の80偏差値が60。
シリタスによると、偏差値は63。
受検科目
報告書
適性検査1(45分):文章の内容を的確に読み取ったり、自分の考えを論理的かつ適切に表現したりする力をみる。
適性検査2(45分):資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力などをみる。
適性検査3(45分):与えられた課題について、資料などを活用して論理的に考え、的確に解決する力、表現する力などをみる。
報告書は423点満点で、総合成績換算時に200点満点に。
適性検査1は200点満点、適性検査2と適性検査3は300点満点。計1000点満点。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2020年 | 711 | – | 120 | 5.9 |
募集定員は男子60、女子60の120名。
ここ5年の中では、2020年度の倍率は比較的低め。
例年、女子の倍率のほうが高くなる傾向がある。
基本情報
住所:東京都練馬区東大泉5丁目3-1
電話: 03-3924-0318
東京都立立川国際中等教育学校
都立の中高一貫校で唯一「国際」と冠している。
創立13年の新しい学校ではあるが、母体となった北多摩高等学校は歴史ある伝統校である。
帰国子女の積極的な受け入れや募集定員に外国人枠がある。
教育目標は、「国際社会で貢献できるリーダーとなるために必要な学業を修め、人格を陶冶する」
学校名の通り、英語力育成のためのカリキュラムに力を入れている。
『「日常」から養える国際感覚と多様性』をモットーに、世界各国からの留学生との交流や海外研修旅行。
また東京都教育委員会からの「東京グローバル10」指定校であることから、ネイティブスピーカーによる習熟度別少人数授業や英語スピーチ、英語合宿なども行う。
卒業までに英検準1級を目指す。
卒業後は、約3分の1が国公立大学に合格している。
難関私立大学への合格者も多く排出している。
四谷大塚によると、男子の80偏差値は57、女子の80偏差値は59。
シリタスによると、偏差値は63。
受検科目
報告書
適性検査1(45分):独自問題で実施する。文章の内容を的確に読み取ったり、自分の考えを論理的かつ適切に表現したりする力をみる。
適性検査2(45分):全問共同作成問題で実施する。資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力などをみる。
報告書は340点満点、総合成績算出時に200点満点に。
適性検査1は100点満点、総合成績算出時に250点満点。
適性検査2は100点満点、総合成績算出時に500点満点。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2020年 | 655 | 628 | 130 | 4.8 |
※一般募集の倍率
募集人員は男子65人、女子65人。
例年、倍率の男女差が大きく、女子の倍率が高い。
2020年度の倍率は男子が3.7倍なのに対して、女子は6.0倍となっている。
基本情報
住所:東京都立川市曙町3丁目29-37
電話:042-524-3903
東京都立南多摩中等教育学校
平成22年に開校した中高一貫校。
母体となった東京都立南多摩高等学校は、100年を超える歴史ある伝統校。
東京都から「知的探究イノベーター推進校」「理数リーディング校」「英語教育推進校 第2期」「Society5.0に向けた学習方法研究校」の指定を受けている。
学力・探求力・突破力・協働力を備えた人間力の高い生徒の育成を目指す。
そのための取り組みとして、英語教育の充実、学習支援、部活動の推進、フィールド活動、研究論文などを実施している。
将来、世界で活躍できるリーダーとなる資質を備えた生徒を育てるための、キャリアデザインもカリキュラムに組み込まれている。
企業やNPO団体、公的組織と連携して特別活動や探究活動を行う。
前年度の国公立大学への合格率は49.6%。
部活動では全国大会へすすむことも多く、文武両道を実践している。
四谷大塚によると、男子の80偏差値は58、女子の80偏差値は60。
シリタスによると、偏差値は63。
受検科目
報告書
適性検査1(45分):与えられた文章等を的確に分析・考察するとともに、課題に対する考えや意見を明確かつ論理的に表現する力をみる。
適性検査2(45分):資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力などをみる。
報告書は340点満点、総合成績算出時に200点満点に。
適性検査1は100点満点、適性検査2は200点満点。
適性検査は二つ合わせて、総合成績算出時に800点満点に。合計1000点満点。
総合点の高い生徒から順に合格者を決定する。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2020年 | 863 | 852 | 160 | 5.3 |
定員は男子80人、女子80人の計160人。
例年女子の受検者が多いため、男子の倍率よりも高くなることが多い。
2020年度の男子の倍率は4.9、女子の倍率は5.7。
基本情報
住所:東京都八王子市明神町4丁目20-1
電話: 042-656-7030
東京都立三鷹中等教育学校
進学校であった都立三鷹高校を母体とし、平成22年に開校した中高一貫校。
東京都教育委員会から、「東京グローバル10」「ICTパイロット校」に指定されている。
基本理念は「思いやり・人間愛(ヒューマニティ)をもった社会的リーダーの育成」
月に2回ほどの土曜授業や月曜放課後に行われる月曜補習、また、数学と英語に関しては習熟度別少人数指導を行っている。
英語教育には力を入れており、英検・GTECの実施や外国人講師の起用などをし、英語発表会ではスピーチの場が設けられている。
国際交流活動も活発である。
四谷大塚によると、男子の80偏差値は58、女子の80偏差値も58。
首都圏模試センターによると、男子の偏差値は63、女子の偏差値は65。
受検科目
報告書
適性検査1(45分):文章を深く読み取り、他者のものの見方や考え方を理解する力、分かりやすく適切に表現する力をみる。
適性検査2(45分):資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力などをみる。
報告書は680点満点で、総合成績算出時に200点満点に。
適性検査1は100点満点で、総合成績算出時に300点満点に。
適性検査2は100点満点で、総合成績算出時に500点満点に。計1000点満点。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2020年 | 942 | 910 | 160 | 5.6 |
募集定員は、男子80名、女子80名の計160名。
例年、女子の受検者のほうが多いため、女子の倍率のほうが若干高くなっている。
ここ数年は6倍前後から、高くても7倍前半である。
基本情報
住所:東京都三鷹市新川六丁目21番21号
電話:0422-46-4181
東京都立白鴎高等学校附属中学校
母体となった東京府高等女学校は、100年以上の歴史ある学校。
平成17年に都立初の中高一貫校として、附属中学校が開校した。
教育理念は「開拓精神」
社会でリーダーとして活躍できる、チャレンジ精神あふれる生徒の育成を目指す。
国際理解教育と伝統文化教育が、学校生活の軸になっている。
伝統文化教育:『日本文化概論』の学習をはじめ、和太鼓や長唄三味線などの部活動、三味線の音楽授業など、日本の伝統文化に触れる機会が多い。
地域の伝統行事に参加することもある。
国際理解教育:日本の伝統や文化の理解を通して、世界の文化を知る。
海外研修旅行や短期留学、留学生の受け入れなどを行っており、修学旅行は海外に行き現地にて文化交流を行う。
進路実現のためのチューター制度、勉強合宿や補講などが行われている。
延べ人数ではあるが、約30%の生徒が国公立大学に合格している。
四谷大塚によると、男子の80偏差値は57、女子の80偏差値は59。
受検科目
報告書
適性検査1(45分):課題を発見し、それを解決する方法について、自分の考えや意見を正しく表現し、的確に文章にまとめる力をみる。
適性検査2(45分):資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力などをみる。
適性検査3(30分):課題に対して科学的・数理的な分析を行い、総合的に考察し、判断・解決する力をみる。
報告書は340点満点で、総合成績算出時に200点満点に。
適性検査1は100点満点で、総合成績算出時に300点満点に。
適性検査2は100点満点で、総合成績算出時に300点満点に。
適性検査3は100点満点で、総合成績算出時に200点満点に。合計1000点満点。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2019年 | 932 | – | 134 | 6.96 |
※上記データは一般枠
ここ数年の倍率は7倍前後。
基本情報
住所:東京都台東区元浅草3丁目12−12
電話:03-5830-1731
東京都立富士高等学校附属中学校
母体となった東京府立第五高等女学校は、大正9年に開校した歴史ある伝統校。
平成22年に中高一貫校となる。
高校からの入学枠もある併設校であり、中学入学時に3クラスの募集、高校入学時には2クラス増え5クラスとなる。
「自主自立」「文武両道」の精神を学校生活のベースにしており、それに基づいた取り組みを行っている。
東京都教育委員会から「理数アカデミー校」「英語教育推進校」「スポーツ特別強化指定校」「文化部推進校」に指定されており、その取り組みの中核になっているのがSTREAMS教育である。
STREAMSとは、「サイエンス(科学)」「テクノロジー(科学技術)」「ロボティクス(AIを取り入れた教科横断型プログラミング)」「エンジニアリング(プログラミング)」「アート(芸術)」「マスマティクス(数学)」「スポーツ」の頭文字をとっている。
四谷大塚によると、男子の80偏差値は57、女子の80偏差値は59。
首都圏模試センターによると、男子の偏差値は64、女子の偏差値は63。
受検科目
報告書
適性検査1(45分):文章の内容を的確に読み取ったり、自分の考えを論理的かつ適切に表現したりする 力をみる。
適性検査2(45分):資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力などをみる。
適性検査3(45分):資料や様々な条件を基に課題を見出したり、課題解決したりする力をみるとともに、計算したり、説明したりする力をみる。
適性検査1と適性検査2は、都立中学の共通問題。適性検査3は独自問題。
報告書は425点満点で、総合成績算出時に300点満点に。
適性検査1と適性検査2は100点満点で、総合成績算出時に200点満点に。
適性検査3は100点満点で、総合成績算出時に300点満点に。計1000点満点となる。
直近の合格率
応募者数 | 受検者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|
2019年 | 628 | – | 120 | 5.23 |
例年、倍率は5倍前後で推移している。
男女の受検者数は、女子のほうが多い。
基本情報
住所:東京都中野区弥生町5-21-1
電話:03-3382-0601
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