国立私立問わず、受験生の保護者達はきっと心穏やかならぬ日々を過ごしていることと思います。
ん?私だけか?穏やかじゃないのは。
不安過ぎる。不安過ぎるんだ!この直前期になって、不合格の気配しかないんだ!
どうでしょう、保護者のみなさん、少しくらいがガッツリ本音で負の言葉を入っちゃってもいいじゃないですか。
入試直前になって調子の上がらないわが子。不合格のニオイが強いのだが
順を追って話しますと、わが家は、ある塾の模試を利用してるんですよね。
志望校の国立中学を専門にしているコースがある塾で、模試の回数も非常に多いです。
塾生も多いので、ここでの順位や評価は、おそらく実際の入試に近いのではないかと思われます。
1回目の模試は散々な結果で、落ち込みこそすれ、まだ改善の余地も日数もあるということで奮起。
2回目の模試も、わりと散々な結果でしたが、言ってもまだ入試までの日にちは残されていました。
その後、紆余曲折はありましたが、通塾しないとか言いつつ、塾の特別実践講座なるものに行き始めました。
8回くらいのコースで、予想問題を中心に解いていくような講座です。
そこで思ったのは、「今までやってきたことでも十分に通じる」という前向きなものでした。
要はですね、その塾生たちの中に入っての順位が、それほど悪くなかったんですよね。
トップではありませんが、上位30%には入っているような状態。
「悔いのない不合格を!」をポリシーに頑張ってきた我ら親子、そんな順位を見ると欲が出てきます。
「これ受かるんじゃね?」「もうちょっとがんばったら合格圏内入るんじゃね?」
慢心といえば慢心だし、モチベーションが上がってるといえばそれもある。
ですがつい先日行われた、模試の結果が散々でした。
点数的には、今まで取れていた半分程度。実に4割程度しか取れませんでした。
ギャー!入試まであと1か月ちょいっていうこの時期に、この点数!
しかもよくよく聞くと、模試なのに時計を持って行くのを忘れたと。
(模試の教室には時計もあるが、位置的に見れなかったそう)
んで、一問めが難しくて時間を忘れて解いててハッと気づいたら「時間使いすぎじゃない?」と。
そこからすべての問題を流すように(マジで質問も流し読みだったらしい)解いて、また1問めに戻ったと。
結局、1問目は分からないまま時間切れ。
これ、どう思われますでしょうか。
「時間配分ができなかったなら、この点数でも仕方ないかも」?
「時計さえ持って行って確認できてたら、もっと良い点数だったのでは」?
いやいや違う、これって、点数うんぬんの前に、受験生としてなめてるんじゃないの案件。
受験生の自覚を持てないわが子、それでも悔し涙を流す心理
例えば今回のような、普通なら忘れないであろう忘れ物。
当日はもちろん私も一緒にチェックしますが、自分で気が付かないのはどうなのか。
焦るととたんにパニックになり、普段なら分かることでも分からなくなる。
ならばそれについて、自分なりの改善方法を考えたことはないのか?
前に「分からない問題は飛ばしてしまわないと焦っちゃうからねー」って言っていたではないか。
質問をしっかりと読まず、指定されていたことをまるまる抜かして記述してしまう。
模試の前に、「今回の模試はきちんと質問読んで慎重になる!」って言ってたのはどの口だったのだろう。
自分で高らかに宣言したことを守れず、受験生として必要なものまで忘れてしまう。
じゃあ、その悔し涙はどこからきているのか。
単に、点数がとれなかったからか。はたまた自分のふがいなさゆえか。
私が子どもの中学受検に求めるものは何なんだろう
私はさ、合格してほしい。今までがんばってたことが報われて欲しい。
合格通知をもらって喜ぶ子どもの顔が見たいし、どや顔も見たい。
祖父母に自慢したいし、志望校の制服を着た子供を見たい。
でも実はそれだけではなくて、悔いなくやりきった不合格であれば得るものはあると思っています。
がんばってがんばって、納得がいくまでの努力ができれば、無駄なことなんてあるわけがない。
だからこその「悔いのない不合格」
どうせ、本当に不合格になったらきっといろいろ後悔はするはずなんです。
でもだからこそ、当日門をくぐるときに「もうやれることはない!」と思えることが重要なはずだと思うんですよ。
そして帰り道で、「これでダメなら多分、何回やっても受かんないな」と思える試験にしたい。
だったらやはり、試験を解いているそのときにも、最高のパフォーマンスでなければいけません。
40分ある試験のさ、25分を1問にかかりっきりになってて、悔いが残らないわけない。
質問を流し読みして解いた解答に、悔いが残らないわけなんてない。
そしてそんな入試にするために、今まで時間を使ってきたわけじゃない。
本人にとっては必死だったんでしょうけど、それでも。
そんな適当に問題を解いて、そんなためにこの1年を使ってきたわけではありません。
あとちょっとなんだからさ、1か月すればもう終わってるんだからさ、やってくれよ。
んで、「全部出しきった!」って言える入試にしてくれよ。
顔には出さないが心は不安で胃に穴が開きそうだ
こういうところでですね、親が不安な顔をしていたらダメなんでしょう。
どっしりと構えて、冷静に対応策を教えてあげるというのが、理想の母親像です。
が、できん。
落ちたからって言って、人生が終わるわけじゃないなんて分かってるさ。
受かったらその先バラ色なんてありえないって思ってるさ。
でもさでも。
不合格通知を見て涙を流す子どもの顔も、強がって平気がる子どもの顔も、見たくない。
母親が見ないで誰が見るんだって思うけど、見たくない。
あと一か月、私にできることはなんだろう。
私にできるメンタルコントロールは、とか思ったりする。
コメント